神奈川県警が謝罪、承諾殺人を自殺と誤判断 11年前の事件で捜査不十分を認める
神奈川県警が謝罪、承諾殺人を自殺と誤判断

神奈川県警が重大な捜査ミスを認め遺族に謝罪

神奈川県警察は2026年3月23日、2015年に亡くなった横浜市の女性(当時22歳)の死について、当時自殺と判断した捜査が不十分だったことを正式に認め、遺族に対して謝罪したことを明らかにしました。この事件では、さいたま地方検察庁が無職の斎藤純被告(32歳)を承諾殺人罪で起訴しており、県警の当初判断が誤りであったことが判明しています。

捜査1課長が記者会見で陳謝

渋谷祐司・捜査1課長が記者会見を行い、「現場の状況などから総合的に自殺と判断したが、殺人と見抜けなかったことを重く受け止めている」と述べました。渋谷課長は前日の22日に遺族と直接面会し、正式に謝罪したことも明らかにしています。

県警によれば、2025年5月に埼玉県警察から承諾殺人事件の可能性があるとの連絡を受け、当時の捜査記録を改めて確認しました。その後、埼玉県警の捜査に協力するとともに、内部調査を実施したということです。ただし、具体的な捜査上の問題点については、「公判中の事件であり、回答を差し控える」と説明しています。

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二つの承諾殺人事件の詳細

起訴状などに基づくと、斎藤被告は2015年10月に横浜市で被害女性の承諾のもと、女性の首を絞めて窒息死させたとされています。さらに、2018年1月にはさいたま市の自宅で別の女性(当時21歳)の同意を得て絞殺したとされています。被告は今月行われた初公判で、両方の起訴内容を認めました。

注目すべき点として、両被害者ともSNSなどに自殺願望を書き込んでいたことが報告されています。この状況が当初の捜査判断に影響を与えた可能性が指摘されています。

遺族の疑念と警察の対応

初公判では検察官が横浜市の女性の両親の調書を朗読し、父親が事件性を強く疑い「本当に自殺か」と警察官に繰り返し問いただしていた経緯が明らかにされました。しかし当時、警察の判断は変わらず、自殺として処理されていたのです。

この事件は、警察の初期捜査の重要性と、自殺と他殺の判断における困難さを浮き彫りにしています。特に、被害者が自殺願望を示していた場合の判断の難しさが、今回の誤判断につながった可能性が考えられます。

神奈川県警の今回の謝罪は、過去の捜査ミスを認め、遺族に対して責任を取る姿勢を示したものと言えます。しかし、二つの生命が失われた重大な事件において、捜査の不備が11年もの間明らかにならなかったことは、警察組織の内部体制や再調査の仕組みについても疑問を投げかけています。

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