広島県警は2026年3月2日、新年度の組織体制と警部以上の警察官、所属長級以上の一般職員計404人(うち退職者37人)の人事異動を正式に発表しました。この改編では、特に匿名・流動型犯罪グループ、通称「トクリュウ」への対策強化が焦点となっており、新たな専門部署の設置や人員配置の見直しが実施されます。
トクリュウ対策の強化と新部署の設置
組織犯罪対策1課には、トクリュウに特化した専門の係が新設される予定です。これにより、匿名性が高く流動的な犯罪グループへの監視と取り締まりがより効果的に行える体制が整います。また、トクリュウや暴力団関係者が関与するトラブルが頻発していることを受け、歓楽街を管轄する広島中央署と福山東署では、一部部署の署員を増員して対応力を高めます。
生活安全分野での取り組み
風俗営業などの許可業務を担当する生活安全総務課では、担当室の名称を「保安総合対策室」に変更し、立ち入り検査を積極的に推進します。違法行為が確認された場合には、営業許可の取り消し処分を含む厳格な対応を行い、犯罪組織の資金源を断ち切ることを目指します。
人身安全事案への対応強化
ストーカー事件など人身安全に関わる事案への対応も強化されます。各警察署からの情報を一元的にまとめ、司令塔として機能する「人身安全対策支援室」が人身安全対策課に新設されます。この支援室は、各署への指導や助言を通じて、被害者保護や事件検挙を効果的に支援していく役割を担います。
変死事案への迅速な対応
さらに、変死事案に迅速に対応するため、検視官の増員も実施されます。三次署を拠点として、県北部の4署をカバーする体制を整え、事件処理の効率化を図ります。
人事異動の概要
今回の人事異動では、前年度よりも25人増加しており、発令は一部を除き2026年3月23日付となります。この組織改編を通じて、広島県警は犯罪対策の強化と地域住民の安全確保に力を入れていく方針です。



