赤坂個室サウナ火災、過去の閉じ込めトラブルが判明
東京・港区赤坂の個室サウナ店「サウナタイガー」で昨年12月、30代の夫婦がサウナ室に閉じ込められ死亡した火災事故に関連し、過去にも別のサウナ室でドアノブが外れ、客が一時的に閉じ込められるトラブルがあったことが捜査関係者への取材で明らかになった。警視庁は業務上過失致死容疑を視野に、運営会社がドアの不具合に伴う危険性を認識できたかどうかを詳細に調査している。
昨年起きた同様のトラブル
捜査関係者によると、過去のトラブルは昨年に発生した。サウナ室内のL字形のドアノブが脱落し、客が室内に閉じ込められたが、幸いにも外にいた別の客が異変に気付き、外からドアノブを回して開けることで救出された。この際、客にけがはなかったものの、ドアの構造的な問題が浮き彫りとなった。
出火サウナ室のドアノブ交換歴
一方、火災が発生したサウナ室のドアノブについては、運営会社の社長が就任した2024年12月以降、少なくとも2回の交換が行われた可能性が判明している。さらに、他のサウナ室のドアノブも頻繁に不具合を起こし、複数回の修理歴があったとみられる。現社長は警視庁の任意聴取で、業者から押し戸への変更を提案されたが、前社長が「密閉性が下がり熱が逃げる」と反対したと説明しているという。
警視庁の捜査状況
警視庁捜査1課は19日、業務上過失致死容疑で前社長の関係先を家宅捜索した。今後は前社長からも事情聴取を行う方針で、店の経営に影響力があったとみて調べを進める。火災は昨年12月15日に発生し、夫婦が入っていたサウナ室のドアノブが外れてドアが開かず、非常ボタンも作動しなかったことが致命傷となった。
この事件は、個室サウナ業界における安全対策の不備を露呈させており、再発防止に向けた規制強化が求められている。警視庁は引き続き、運営会社の責任の有無を精査し、適切な措置を講じる見込みだ。



