倒された囚人墓標に激励の声相次ぐ、町長涙の再生劇
倒された囚人墓標に激励相次ぐ、町長涙の再生劇

北海道月形町の篠津山霊園で2026年5月29日、一斉になぎ倒された58基の囚人墓標が、ボランティアや受刑者らの手によって復旧された。現場に立ち会った上坂隆一町長は、整然と並び直した墓標を見つめ、涙をぬぐいながら「喜びの涙を流しているんじゃないかな」と語った。

事件から再生へ

約3週間前、同霊園の一区画で58基の墓標が何者かに倒される被害が発生。これらの墓標は、明治から大正期に存在した樺戸集治監(後の樺戸監獄)で亡くなった囚人たちのもので、北海道開拓の礎を築いた歴史を持つ。地元では無縁仏1022柱を埋葬し、406基の個人墓標に戒名を刻んで慰霊を続けてきた。

支援の輪が広がる

事件が報じられると、役場には復旧の申し出が相次いだ。近隣の刑務所からは受刑者も作業に参加し、汗を流した。町長は「開拓の礎を築いた方々への冒涜に憤りを感じたが、多くの支援に心が震えた」と述べた。

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地域の絆を再確認

復旧作業には地元住民だけでなく、遠方からもボランティアが駆けつけた。上坂町長は「囚人の方々も喜んでいるはず。この地域の絆を再確認できた」と涙ながらに感謝した。墓標は元の位置に戻され、今後も定期的な管理が行われる予定だ。

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