三重県の高校入試制度変更に疑問の声、私立合格者は県立再募集に出願できず
三重県の高校入試制度変更、私立合格者は県立再募集に出願できず

三重県の高校受験制度が2026年度から変更され、私立高校に合格した生徒は県立高校の再募集に出願できなくなる。この変更について、学習塾経営者から疑問の声が上がっている。

制度変更の内容

県教育委員会によると、これまで県立後期選抜後の定員割れ学校で実施する再募集は、私立合格者も出願可能だった。しかし、私立合格者が再募集で合格する一方、どの高校にも合格していない生徒が不合格となるケースがあったため、22~23年度の検討会で見直しが行われた。再募集を「どこにも合格していない生徒のための選抜」と位置づけ、私立合格者は原則出願不可となった。

県教委は「誰ひとり取り残さないため、進学の保障を重視した」と説明。2年間の周知期間を経て26年度から実施し、トラブルは把握していないという。

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塾経営者の指摘

鈴鹿市の学習塾経営、小林厚詞さん(62)は、この変更に疑問を呈する。生徒にとって私立合格という「お守り」を手に再募集に挑めなくなり、不安が募る事態が起きているという。小林さんによると、私立合格者が入学説明会で再募集受験の意向を伝えたところ参加を拒否され、生徒は不安を抱えながら再募集を受け、幸い合格したケースがあった。

小林さんは「中学の進路指導では、私立を受けない生徒には安全な県立校を薦めるはずで、『どこも行く所がない』ケースは起きにくい」と反論。新制度で私立合格者の進学が確実になり、「結果的に私立が得する制度変更を県教委が進めてきた」と批判する。

周知不足の懸念

周知についても、県教委は24年5月と25年4月にチラシ配布、25年10月に中学向け説明会を実施したが、小林さんは「直前の1月ごろにも注意喚起が必要だったのでは」と指摘する。

26年度の再募集受験者は前年より12人少ない67人で減少傾向。県教委は現在、受験者の実態を確認している。

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