福岡県筑紫野市で発生したとされる、自転車の交通反則通告制度(いわゆる「青切符」)を悪用した詐欺事件は、実は通報した男子大学生による虚偽の申告だったことが、県警筑紫野署への取材で明らかになった。
大学生が自ら嘘を認める
筑紫野署によると、5月15日午後1時すぎ、この男子大学生(18)から「うその通報をしました」と署に連絡があった。その後、署員が事情を聴いたところ、大学生は「大々的に報道され、怖くなった」と話し、虚偽の申告を認めたという。
当初の申告内容
大学生は5月12日、次のように警察に通報していた。筑紫野市内の道路で自転車に乗っていた際、警察官を名乗る人物から「一時不停止」などの違反を指摘され、反則金2万2千円を請求された。しかし、「手持ちが8千円しかない」と伝えると、「それでいい」と言われ、8千円を支払ったという。
この通報を受け、県警は「4月から始まった自転車の青切符制度に便乗した、県内初の詐欺被害」として捜査を進めていた。
虚偽の動機は「親から追加の仕送りを得るため」
大学生は虚偽申告の動機について、「仕送りをもらっていたが生活費が底をつき、親に追加のお金を無心するためだった」と説明している。具体的には、親に対して「反則金を支払ったのでお金が必要だ」と電話で伝えたところ、親から「その警察官は偽者で詐欺の可能性があるから、警察に相談しなさい」と言われ、その結果110番通報に至ったという。
県警は、大学生の虚偽申告の経緯を詳しく調べるとともに、今後の対応を検討している。



