上野賢一郎厚生労働相は8日午後、東京都東村山市にある国立療養所多磨全生園を視察しました。この施設はハンセン病の元患者らが入所しており、上野氏は入所者自治会の山岡吉夫会長(77)から要請書を受け取り、医療や介護の充実、偏見や差別の解消に向けた普及活動などについて意見交換を行いました。
納骨堂での献花と資料館訪問
視察の一環として、上野氏は敷地内の納骨堂で手を合わせて献花しました。その後、隣接する国立ハンセン病資料館も訪れ、強制隔離など人権が抑圧された入所者の暮らしや歴史に関する展示を詳細に見学しました。
厚労相のコメント
上野氏は記者団に対し、「筆舌に尽くしがたい大変な差別や人権侵害があったことを忘れてはいけないと改めて実感した」と述べました。また、入所者からの要請について「喫緊の課題だ。安心して療養生活を送れるように、しっかりと取り組んでいきたい」と語り、今後の対策に意欲を示しました。
背景と意義
多磨全生園は、ハンセン病の隔離政策が行われた歴史的な施設であり、現在も元患者らが暮らしています。今回の視察は、厚生労働省がハンセン病問題への理解を深め、差別解消に向けた取り組みを強化する一環として実施されました。上野氏の訪問により、同問題への関心が高まることが期待されています。



