岐阜・金華山ハイキングコースで76歳女性が滑落死 下山者とのすれ違い中に後退し足を踏み外す
2026年3月16日午前11時ごろ、岐阜市にある金華山(標高329メートル)の東坂ハイキングコースで、高齢女性が岩場から約50メートル下に転落する痛ましい事故が発生した。搬送先の病院で死亡が確認され、地元関係者や登山愛好家に衝撃が走っている。
下山者とのすれ違い中に後退し、足を踏み外す
岐阜県警岐阜中署の発表によると、被害者は同市茜部野瀬3丁目に住む無職の宮崎すぎ枝さん(76歳)。宮崎さんは単独でハイキングコースを登っている最中、下山してきた別の女性登山者とすれ違うために後退したところ、道から足を踏み外して転落したという。現場に居合わせた下山者の女性が直ちに119番通報し、救急隊が駆けつけた。
宮崎さんは頭部などに重傷を負い、意識不明の状態で市内の病院に緊急搬送されたが、午後2時40分ごろに残念ながら死亡が確認された。現在、警察が詳細な事故状況の調査を進めている。
現場は道幅約75センチの狭い区間、山頂から約200メートル
事故が起きた東坂ハイキングコースの現場は、山頂にある国指定史跡の岐阜城から約200メートル離れた地点。道幅が約75センチと非常に狭く、岩場が続く険しい地形が特徴だ。金華山は初心者向けのハイキングコースとして親しまれてきたが、このような狭い区間では慎重な歩行が求められる。
地元の登山ガイドは「すれ違いの際には、お互いが安全な姿勢を取ることが重要です。特に高齢の方はバランスを崩しやすいため、一段と注意が必要でしょう」と指摘する。
金華山では昨年も21件の山岳事故、死者は今回が初
金華山では昨年、滑落や転倒などの山岳事故が21件発生していた。幸い死者は出ていなかったが、今回の事故により、同山での安全対策の見直しが急務となっている。岐阜市観光協会は「登山者への注意喚起を強化し、コースの安全点検を徹底していく」とコメントしている。
この事故を受け、専門家は以下の点を呼びかけている。
- 単独登山時は特に、周囲の状況に細心の注意を払うこと
- 狭い道でのすれ違いでは、安定した場所で待機することが望ましい
- 高齢者は体力やバランス能力を考慮し、無理のない計画を立てること
春の行楽シーズンを控え、山岳地域では安全第一の行動が改めて求められる。宮崎さんのご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、類似事故の防止に向けた対策が進むことが期待される。



