6歳女児コンクリート詰め事件、被告が18年間自首しなかった理由を語る
大阪府八尾市の住宅で昨年2月、コンクリート詰めにされた岩本玲奈さん(死亡推定当時6歳)の遺体が発見された事件の裁判員裁判が3日、大阪地裁で第4回公判を開き、被告人質問が続けられました。
父親との複雑な関係性
傷害致死や死体遺棄の罪に問われている叔父で無職の飯森憲幸被告(42)は、玲奈さんの祖父である自身の父親(83)との関係性について詳細に語りました。被告によれば、玲奈さんは2005年から被告の父親と2人で生活していましたが、翌年に「面倒を見られない」という父親の依頼を受けて、被告が玲奈さんを引き取ったとのことです。
検察官から「父親に逆らえなかったのか」と問われると、被告は「それもあった」と認め、「父親は短気な人で、僕も怒りのコントロールができない。すぐけんかになるので、もめるよりも相手にしないようにした」と説明しました。
暴力の経験と心理的影響
さらに被告は、小学生時代に父親から暴力を振るわれた経験があったことを明かし、これが父親に逆らえなくなった理由の一つだと述べました。玲奈さんの死亡後、父親は被告の警察への出頭を認めず、遺体のコンクリート詰めを提案したという経緯も語られました。
被告は玲奈さんの死亡後、罪悪感から無気力状態に陥ったと証言。玲奈さんと近い年頃の子どもを見たときや、玲奈さんの誕生日の日は「思い出し、つらくなった」と感情を吐露しました。
玲奈さんへの思いと謝罪
弁護人から玲奈さんへの思いを問われると、被告は「つらかったし、痛かったと思います。申し訳なく思っています」と述べ、深い後悔の念を示しました。この事件では、玲奈さんの死亡から事件が発覚するまで18年もの歳月が経過しており、その間の経緯が詳細に審理されています。
大阪府警は昨年3月、被告の父親を死体遺棄容疑で書類送検しましたが、不起訴処分となっています。裁判員裁判では、このような家族内の複雑な人間関係が事件の背景にあったことが浮き彫りになりつつあります。
事件の全容解明に向けて、今後も証人尋問や証拠調べが続けられる予定です。地域社会に衝撃を与えたこの痛ましい事件の裁判は、多くの注目を集めながら進められています。



