道路横断中の死亡事故、歩行者は「右から」が6割超 滋賀医大調査
道路横断中の死亡事故、歩行者は「右から」が6割超

道路横断中の交通事故で、歩行者がどちら側から横断した際に死亡事故が多いのか。滋賀医科大学の研究グループが過去10年間のデータを分析した結果、車から遠い「右から」歩いてきた人が6割以上を占めることが明らかになった。

調査の概要

警察庁によると、昨年の交通事故死者数は2547人。このうち歩行中が890人で、その7割が65歳以上の高齢者だった。滋賀医科大学の研究グループは、2022年までの10年間に滋賀県内で発生した交通死亡事故を調査。事故から24時間以上経過後に死亡したケースも含め、死者数は556人で、そのうち94人が道路横断中の歩行者だった。

死亡事故の共通点

横断中の死亡事故には共通点があった。多くが夜間に、横断歩道のない幅11メートル未満の道路で発生していた。また、歩行者の横断方向を分析すると、車やバイクから見て「右から」が61人(65%)、「左から」が33人(35%)と、車に近い歩道側ではなく、遠い側からの横断が多かった。

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なぜ「右から」が多いのか

研究グループの一杉正仁教授(社会医学)は、ドライバーと歩行者の双方に要因があると指摘する。ドライバーは車に近い左側に注意が向きやすいが、実際には遠い右側から横断する歩行者を見落としがち。一方、歩行者は車が来ないと思い込み、安全確認が不十分になるケースが考えられる。高齢者の死者が多い理由として、加齢による注意力や判断力の低下も影響しているとみられる。

この調査結果は、事故防止のための新たな対策の必要性を示している。例えば、横断歩道の設置や夜間の照明強化、歩行者への注意喚起などが考えられる。特に高齢者に対しては、横断時の安全確認を徹底する啓発活動が重要だ。

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