ローザンヌ国際バレエコンクールで佐居勇星が5位入賞、廉茶然は2位に輝く
ローザンヌで佐居勇星5位、廉茶然2位入賞 (20.02.2026)

ローザンヌ国際バレエコンクールで日本人ダンサーが快挙

第54回ローザンヌ国際バレエコンクールの決選が7日、スイスで行われました。このハイレベルな大会では、米国在住の佐居勇星(15歳)が5位に入賞し、韓国在住で日本国籍も持つ廉茶然(17歳)が2位に輝きました。両者は高い技術と表現力で審査員や観客を魅了し、将来への大きな期待を集めています。

佐居勇星の優雅な演技と将来の夢

佐居勇星はトップバッターとして登場し、古典バレエの課題作品「ドリーブ組曲」で高いジャンプや高速の回転技を正確かつ優雅に披露しました。現代舞踊では、「くるみ割り人形」の名曲を使ったユニークな作品に挑戦し、難しい振り付けを軽やかにこなすとともに、スタイリッシュなポーズも決めました。佐居は「緊張せず楽しく踊れた。5位は本当に信じられない。うれしいです」と笑顔で語り、将来の目標として「観客を楽しませ、驚かせられるようなダンサーになりたい」と熱い思いを明かしました。

廉茶然の卓越した技術と観客賞受賞

父が韓国人で母が北海道出身の廉茶然は、卓越した技術で会場を沸かせ、観客賞も受賞しました。古典バレエでは美しい跳躍を見せ、特に「エスメラルダ」での片脚バランスや華麗な回転技が際立ちました。廉は「バレエを教え、育ててくれた両親に感謝している。観客に感情や情熱を届けられてうれしい。コンクールが終わったら日本を訪問したい」と話し、韓国から応援に駆けつけた両親と喜びを分かち合いました。

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審査員の評価と大会の総評

審査員の一人で、かつてスイスのバーゼル劇場バレエ団でプリンシパルを務めた中野綾子は、大会のレベルについて「めちゃくちゃレベルが高かった。審査員としてはすごく難しく、大変だった」と振り返りました。佐居については「『僕はやるんだ』というパッションを感じ、やりたいことが全部表現できている気がした。高い完成度で踊っていて、日本人としては本当に誇りです」と高く評価しました。廉については「すでにプロフェッショナルとしてやっていく意識が見えていた。コンクールの1週間においても明らかな上達が見えた」とたたえました。

舞踊評論家の森菜穂美氏による総評では、今大会は出場者のレベルが非常に高く、上位5人はプロとして即通用する実力の持ち主だったと指摘されました。特に、アジアからの出場者が多く、中韓両国のバレエ教育の高度さがうかがえるとしています。佐居は全出場者中最年少ながら5位入賞という快挙を成し遂げ、廉は観客賞も受賞するなど、両者の活躍が光りました。

その他の出場者と大会の意義

名古屋市出身でスイス留学中の伊藤里紗(17歳)は入賞を逃しましたが、「決選に来られたことは光栄で、感謝の気持ちでいっぱい。心から楽しめた」と前向きな姿勢を見せました。中野審査員は伊藤について「大人っぽくチャーミング。必ずプロとして活躍できるいいダンサーになれると思う」とエールを送りました。

ローザンヌ国際バレエコンクールは、舞台上の踊りだけでなく、5日間のコーチングを通じて教師陣から何を吸収し成長したかを評価する点で、ダンサーの可能性や実力を丁寧に審査しています。順位にかかわらず、将来性のある出場者にスカラシップを授与して機会を与えることを主眼に置いており、これが54回も続き、スターダンサーを輩出し続けている理由となっています。

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決選後には、パリ・オペラ座や英国ロイヤル・バレエ団で活躍したシルヴィ・ギエムへの「生涯功績賞」授与式も行われ、ファイナリストたちとギエムが同じ壇上で拍手を送り合う感動的な光景が繰り広げられました。1位は米国のウィリアム・ジャイブス(18歳)が獲得し、大会は大成功のうちに幕を閉じました。