深大寺の湧水と城跡を巡る旅 水辺の緑と歴史を満喫
深大寺の湧水と城跡巡り 水辺の緑と歴史を満喫

五月に入り、気温が徐々に上がるにつれ、何となくだるい日が増えてきた。そんな時、奈良時代に創建された古刹・深大寺(じんだいじ)を訪れたくなった。武蔵野の雑木林の面影を残す緑豊かな地で、国分寺崖線の湧水が作り出すしっとりとした水空間を味わえる。深大寺前までは、JR中央線三鷹駅や吉祥寺駅、京王線調布駅などからバスが出ている。

参道から境内へ

バス停からお土産屋や食堂が立ち並ぶ賑やかな参道を抜けて、深大寺の境内に入る。お参りを済ませた後、山門から出て右手へ進む。観光客が長蛇の列を作るそば店の前に、亀島弁財天池がある。新緑の時期には少し遅いが、みずみずしい緑に覆われている。池の中の小島に祠が佇み、神秘的な雰囲気を醸し出している。

湧水と滝を訪ねて

山門から約五分歩くと、深沙大王堂に着く。その裏手、国分寺崖線の下には小さな湧水池がある。さらに山門まで戻り、左手に数分進むと不動堂があり、そのすぐ近くに不動の滝が見える。竜の顔をした流れ口から水が落ちる様子は迫力満点だ。

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水生植物園の散策

深大寺通りを渡ると、都立神代植物公園が管理する水生植物園がある。湧水が集まってできた湿地帯に木道が敷設され、池や水路にはアシやオギなどの水生植物が生い茂る。カキツバタやハナショウブも植えられており、取材時はカキツバタの開花時期が終わりかけていたが、六月に入るとハナショウブが見頃を迎える。ゆったり二十分ほど散策すると、心が洗われるようだ。

深大寺城跡へ

水生植物園を後にして、西側の城山へと上る。上り坂といっても五分ほどで、国指定史跡の深大寺城跡に到着する。十六世紀前半、扇谷上杉氏が小田原北条氏の侵攻に備えて、標高約五十メートルの武蔵野段丘に築城した。実際に戦に使われることはなかったが、上杉流の築城技術を伝える土塁などの遺構がよく残っている。空堀と土塁に囲まれた三つの郭を直線上に配置した連郭式の中世城郭である。

本丸があった第一郭は雑木林に覆われ、昼間でも薄暗い。一方、第二郭は芝生状の広場になっており、開放的な空間が広がる。一角にはそば畑があり、近くの深大寺小学校と深大寺そば組合が協力して作っている。十月ごろには白い花が咲き誇るという。

帰路につく前に

城跡を下り、水生植物園を出て、深大寺通りからバス停へ向かう。深大寺名物のそばを味わってから帰路に就くのがおすすめだ。時間に余裕があれば、深大寺裏手を上り、神代植物公園深大寺門から園内へ入りたい。今月末まで「春のバラフェスタ」が開催されており、色とりどりのバラを楽しめる。

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