前飯能市長が土地開発巡り収賄容疑で逮捕、500万円受け取り便宜図る
埼玉県飯能市の土地開発を巡り、業者に便宜を図る見返りに現金500万円を受け取ったとして、県警は2026年2月19日、前市長の大久保勝容疑者(73歳、飯能市下名栗在住)を受託収賄容疑で逮捕しました。大久保容疑者は容疑を認めており、捜査が進められています。
具体的な容疑内容と贈賄側の時効成立
発表によると、大久保容疑者は市長在職中の2021年6月下旬、県内の土地開発会社に所属する60歳代の男性(当時)から依頼を受けました。その内容は、建物の建設が制限される「市街化調整区域」に宿泊施設を建設する許可を得るために便宜を図ってほしいというもので、大久保容疑者はこれを承諾。謝礼として500万円を受け取った疑いが持たれています。
贈賄側の男性については、公訴時効(3年)が既に成立しており、刑事責任を問われることはありません。県警幹部の説明では、大久保容疑者は担当部署に対して開発を許可するよう働きかけていたものの、要件を満たさなかったため、実際には許可は下りなかったとされています。
捜査の進展と市役所での家宅捜索
県警は同日、飯能市役所に家宅捜索に入り、押収物を運び出す様子が確認されました。この捜査は、収賄事件の証拠固めを目的として実施されたもので、関係書類や電子機器などが押収されたとみられます。
大久保容疑者は2013年の市長選で初当選し、2期8年にわたって市長を務めました。在職中は地域行政を担ってきましたが、今回の逮捕により、その経歴に大きな汚点が残ることになりました。
この事件は、地方自治体における土地開発を巡る不正の実態を浮き彫りにし、行政の透明性や倫理観が改めて問われる事態となっています。県警は今後、詳細な捜査を続け、事件の全容解明を目指す方針です。



