栃木県上三川町の住宅で女性が殺害された強盗殺人事件は、発生から1週間が経過した。逮捕された少年4人は、事件当日に初めて集まり、侵入からわずか5分で散り散りに逃走。凶器や衣類を現場に放置するなど、場当たり的ともいえる犯行の様子が、捜査関係者への取材で明らかになった。
事件の概要と逮捕状況
県警はこれまでに、「実行役」とされる相模原市と川崎市の16歳の少年4人と、「指示役」とみられ、夫婦でもある横浜市港北区の無職、竹前海斗容疑者(28)と美結容疑者(25)の計6人を強盗殺人容疑で逮捕している。21日には、夫婦が住んでいた横浜市内の住宅を家宅捜索した。
事件当日の動き
14日の事件当日の動きは、徐々に明らかになってきた。捜査関係者によると、「実行役」と「指示役」は別々の車で高速道路を移動。途中、サービスエリアで打ち合わせをしたとみられる。
午前9時23分、少年4人のうち少なくとも3人が掃き出し窓をたたき壊して住宅内に侵入し、住人の富山英子さん(69)を刃物で刺すなどして殺害した疑いがある。この直前の時間帯、付近では右手にバールを持ち、黒い目出し帽をかぶった人物が目撃された。
富山さんの夫から連絡を受けた長男と次男が駆けつけ、鉢合わせた少年と格闘に。長男と次男はそれぞれ腕や頭を骨折した。バールや衣類は現場周辺に残されていた。
「匿流」の存在
少年4人が侵入から散り散りに逃走した背景には、匿名の指示役「匿流」の存在が浮上している。捜査当局は、指示役がスマートフォンなどの通信手段を用いて少年らに指示を出していた可能性を視野に、背後関係の解明を進めている。
また、少年らは夫婦に脅されていた可能性も指摘されており、「スマホで指示」の供述も出ている。県警は、中核的な人物の検挙に向け、全国警察が連携して対策を強化している。



