大阪府の豊能町と能勢町でつくる豊能郡環境施設組合のごみ焼却施設で起きた国内最悪のダイオキシン汚染問題で、処理されずに残っていた汚染物の最終処分施設への搬入が26日、始まった。焼却炉の排ガス中から基準を超えるダイオキシン類が検出されてから約30年が経過し、ようやくすべての汚染物の処理を終えることになる。
最終処分場の概要
豊能町余野に建設された最終処分場は、幅約23メートル、奥行き約7メートル、深さ約6メートル。地下を掘って造られ、周囲は鉄筋コンクリートと遮水シートで覆われている。総工費は3億4231万円に上る。
搬入作業の開始
26日午前9時半ごろから、焼却灰などの汚染物が入ったフレコンバッグをクレーンでつり下げて搬入する作業が始まった。汚染物は豊能町内3カ所に仮置きされており、総重量は245.5トン、フレコンバッグ321袋分に達する。搬入作業は約1週間で完了する見込みだ。
汚染問題の発端
汚染問題の発端は1997年にさかのぼる。能勢町にあったごみ焼却施設「豊能郡美化センター」で、排ガス中のダイオキシン類が基準を超え、運転を停止した。その後、敷地内の土壌からは環境基準の5万2千倍という超高濃度の汚染が発見された。
ダイオキシンの発生原因
ダイオキシン類はごみの不完全燃焼で発生する。汚染された冷却水が屋上の冷水塔から外に飛散したとみられている。2000年には焼却炉の解体が行われたが、汚染物の処理は長期間にわたって課題となっていた。
今回の搬入完了により、約30年にわたる汚染問題は一区切りを迎える。関係者は安全な処理が完了することを確認し、地域の環境回復に向けた取り組みを進める方針だ。



