海上自衛隊の2等海曹が部下に熱い汁をかけてやけどを負わせ停職処分
海上自衛隊呉地方総監部は、職場の宴会で部下に熱い汁をかけてやけどを負わせ、さらに肩を歯で噛んだとして、訓練支援艦「てんりゅう」に所属する40代の2等海曹を停職14日の懲戒処分としたことを発表しました。この処分は2026年3月11日に公表され、海上自衛隊内部の規律違反が改めて注目を集めています。
宴会中の不適切行為で部下が全治2週間のやけど
総監部の発表によりますと、問題となった事件は2019年4月19日午後8時ごろ、広島県呉市で開催された職場の宴会中に発生しました。2等海曹は部下のおわんに汁をお玉でよそう際、誤って部下の右手に熱い汁をかけてしまい、その結果、部下は全治2週間を要するやけどを負うことになりました。
さらに、この2等海曹は同じ宴会の場で、その部下の肩を歯で噛むという行為にも及んでいます。本人はこの件について、「故意ではなかった」と主張し、肩を噛んだ行為については「部下のリアクションが見たくてふざけてやった」と説明しているとのことです。
過去にも部下への不適切な接触が繰り返されていた
調査の過程で明らかになったのは、この2等海曹が2019年1月以降、同じ部下に対して繰り返し不適切な行為を行っていたという事実です。具体的には、部下の肩や胸を小突くなどの行為が確認されており、2等海曹は「部下が同じミスを繰り返しており、仕事を覚えてもらおうと考えた」と説明していると伝えられています。
このような背景から、海上自衛隊呉地方総監部は、単なる事故を超えた職務上の不適切行為として、停職14日という比較的重い懲戒処分を下すに至りました。海上自衛隊では、隊内の規律と隊員の安全確保が最優先事項とされており、今回の処分はその方針に沿ったものと見られています。
海上自衛隊の対応と今後の課題
海上自衛隊は、組織内のハラスメント防止と安全な職場環境の維持に力を入れており、今回の処分もその一環として実施されました。宴会中の事故とはいえ、結果として部下に傷害を負わせたこと、そして過去にさかのぼる不適切な接触があったことから、厳正な対応が求められたのです。
この事件は、職場内の上下関係が適切に維持されることの重要性を改めて浮き彫りにしました。海上自衛隊に限らず、あらゆる組織において、上司と部下の間の適切な距離感と相互尊重が、安全で生産的な職場環境を築く上で不可欠であることが示唆されています。



