磐越道バス事故、高校名義のレンタカー契約が過去1年で少なくとも9件
福島県郡山市の磐越自動車道で、部活の遠征先に向かう北越高校(新潟市)の生徒らを乗せたマイクロバスがガードレールに衝突し、1人が死亡する事故が発生した。この事故で、バス運行会社の担当者を通じた高校名義のレンタカー契約が、過去1年間に複数の部活動で少なくとも9件あったことが、国土交通省関係者への取材で明らかになった。これまでもレンタカーによる部活の遠征が行われていた可能性がある。
事故の経緯と契約の実態
北越高校は、事故に関してレンタカーを使用するようバス会社「蒲原鉄道」(新潟県五泉市)側に依頼していないと主張。「貸し切りバスを業者に依頼したので、バスと運転手が来ると思っていた」と説明しており、国交省が契約の経緯を調べている。
国交省関係者によると、今回の事故の契約書では北越高校が借受人となり、運転者は蒲原鉄道の営業担当者の名前が記されていた。高校は昨年5月からの約1年間に、テニス部を含めた複数の部活動が学校名義で、同じ営業担当者の運転手名でバスを借りていたケースが、今回を含めて少なくとも9件あった。この営業担当者以外の名前を運転手としてバスやワゴンなどを借りていたケースも含めると、契約件数は少なくとも27件に上るという。
安全面への懸念
レンタカーによる部活遠征は、通常の貸し切りバスと異なり、運行管理体制が不十分になる可能性が指摘されている。今回の事故を受け、国交省は全国の高校やバス運行会社に対して、適切な運行管理の徹底を求める方針だ。また、蒲原鉄道に対しては家宅捜索が行われ、契約の詳細や運転手の管理状況などが調べられている。
北越高校では、事故後緊急の保護者説明会を開き、今後の部活遠征の在り方について検討するとしている。一方、蒲原鉄道側は「詳細は捜査中なのでコメントできない」としている。
事故の発生は6日午前7時40分ごろで、マイクロバスはガードレールに衝突し、横転した。この事故で、乗車していた生徒1人が死亡し、他数人が重軽傷を負った。警察は業務上過失致死傷の疑いで捜査を進めている。



