東京・浅草のシンボルとして親しまれてきた浅草寺宝蔵門の大提灯が、12年ぶりに掛け替えられることになった。高さ3.7メートル、幅2.7メートル、重さ450キロの巨大な提灯は、雷門の大提灯と並んで観光客の人気撮影スポットとして知られている。
引き下ろし作業が行われる
21日午後5時すぎ、寺の御用出入りの建設会社「新門」の職人たちが作業を開始。足場を組み、はしごやチェーンブロック(巻き下げ機)を使用して、慎重に提灯を門から取り外した。約1時間かけて提灯を丁寧に畳み、トラックに積み込んだ。
制作には約2年
歴代の提灯制作を担当している京都市の「高橋提灯」の川崎正彦さん(66)によると、材料集めを含めて約2年間かけて作られるという。「これだけ大きいものはなかなかないので、とても大変です」と語る。
小舟町町会青年部の黒川祐之さん(60)は「提灯がかかっていない宝蔵門は珍しいので、ぜひ見に来てほしい。10月の新しい提灯も楽しみにしてもらいたい」と話している。
歴史と由来
小舟町は江戸時代、日本橋の魚河岸に近く、多くの商人が住んでいた。火事や疫病が相次いだことから、1659年に商人たちが大提灯を奉納したのが始まりとされる。その後、奉納されていない期間もあったが、戦後に宝蔵門が再建された際に改めて大提灯が復元された。
展示予定
引き下ろされた提灯は縦二つに割られ、6月中旬からみずほ銀行小舟町支店(中央区)で展示される予定。新しい提灯のお目見えは10月25日を予定している。



