鳥取知事「おばさん」発言を撤回 議会混乱招き議事録削除申し出
鳥取知事「おばさん」発言撤回 議会混乱で議事録削除

鳥取県議会で「おばさん」発言問題 平井知事が撤回と議事録削除を申し出

鳥取県議会の本会議において、平井伸治知事が答弁中に「おばさん」という表現を用いた問題で、知事は24日、この発言を撤回し、議事録からの削除を議長に正式に申し出ました。発言は「議会の混乱を招いた」として取り消され、県議会側も該当部分を削除した議事録や動画を公開する方針を明らかにしています。

人口減少対策の議論中に飛び出した「おばさん」発言

問題の発端は、3月18日に開催された鳥取県議会の本会議における一般質問でした。人口減少対策として県内の子ども1人あたり1千万円の現金給付を提案した議員に対し、平井知事は答弁の中で、「東京だったらそう言ってすぐにやるおばさんがいらっしゃるかもしれませんが、うちはそういう環境になくて」と述べたのです。

この発言は、小池百合子東京都知事を暗に指したものと広く解釈され、議会内で即座に波紋が広がりました。一部の議員からは「女性蔑視にあたる不適切な表現だ」との批判が噴出し、議事録から該当発言を削除するよう求める声が上がったのです。

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「混乱を招いた」と撤回 議会の正常な運営を優先

批判を受けた平井知事は24日、議長に対して発言の取り消しを正式に申し出ました。その理由として、「不十分な表現で議会の混乱を招いた」ことを挙げ、「議会を混乱させる意図はなく、迷惑がかからないようにするため」と説明しています。

25日には報道陣の取材に対し、「特定の人を指した言葉ではない」と釈明しつつも、「おじさんがいいのであれば、おばさんだっていいのではないか。おばさんやおじさんというのは情愛や敬愛の念を込めて使われる言葉で、人をおとしめる時に使う言葉ではない」と述べ、表現の意図を改めて説明しました。

小池都知事も反応 「女性が希望を持てなくなる」と指摘

この発言問題については、小池百合子都知事も19日の定例会見で言及しています。小池知事は「知事自らが先頭に立っておじさん発言をしているからこそ、女性がその土地に希望を持てなくなるのではないか」と述べ、地方自治体のトップとしての発言の影響力に警鐘を鳴らしました。

鳥取県議会事務局によれば、平井知事の撤回申し出を受け、議会は速やかに議事録の修正作業に入りました。該当部分を削除した議事録と議会中継の動画を公開することで、議会運営の透明性を確保するとしています。

この問題は、地方議会におけるジェンダーをめぐる表現の在り方や、政治家の発言が与える社会的影響について、改めて議論を呼び起こすこととなりました。平井知事の発言撤回は、議会の正常な運営を優先した判断として受け止められていますが、今後の議会答弁における表現には一層の注意が求められることになります。

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