伊賀鉄道初の生え抜き女性運転士、田川夏帆さんが地域愛を電車に乗せて走る
伊賀鉄道初の生え抜き女性運転士、地域愛を電車に乗せて

伊賀鉄道初の生え抜き女性運転士、田川夏帆さんが地域愛を電車に乗せて走る

三重県伊賀市を走る伊賀鉄道に、初の生え抜きであり、かつ初の女性運転士が誕生してから、1年2カ月余りが経過した。田川夏帆さん(28)は、キャラクター「ふくにん」を描いた電車を操縦しながら、「伊賀が大好きで来たので、地域に愛される運転士になりたい」と熱い思いを語る。

文化地理学から鉄道の世界へ、決断の背景

田川さんは津市生まれで、埼玉県や東京都で育った。大学では文化地理学を専攻し、卒業論文のテーマは忍者と観光振興で、伊賀鉄道の乗車経験もあった。2020年に卒業後、ホテルに就職したが、実は就職活動で鉄道会社にも応募していたものの、採用には至らなかった。

鉄道グッズが好きだった田川さんは、伊賀鉄道のホームページで運転士募集を知り、人生の転機を決断。「電車を動かす経験は、人生でなかなかない」という思いから、面接や適性検査などを経て、2023年4月に伊賀鉄道に採用された。

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厳しい訓練を乗り越え、独り立ちへの道のり

採用後は、上野市駅での業務を経て、奈良市にある近鉄の教習所で3カ月間学んだ。2024年6月からは先輩運転士が添乗する半年間の運転実習を開始し、中部運輸局の試験に見事合格。同年12月20日、伊賀鉄道初の生え抜き運転士として独り立ちを果たした。

独り立ちの日、乗車前に周囲から花束で祝福され、「ここからが本当のスタート」と実感したという。田川さんは、車両の個性にも気を配りながら、勤務日には上野市駅と伊賀神戸駅間を走行している。

地域への愛着と、ジェンダーの壁を越えて

田川さんの活躍は、鉄道業界におけるジェンダーの多様性を象徴する事例となっている。彼女は「伊賀が大好き」という強い地域愛を原動力に、運転士としての責任を果たしながら、社会進出の道を切り開いている。

この取り組みは、男性中心だった運転士職に女性が進出する機会を広げ、地域鉄道の活性化にも貢献している。田川さんは今後も、安全運転を心がけ、乗客や地域住民から信頼される運転士を目指すと語っている。

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