栃木県が医師確保へ新たな取り組み 医学部地域枠を順天堂大と日本大に拡充
栃木県は、県内で活躍する医師を確保するための「医学部地域枠」をさらに拡充する方針を明らかにしました。2027年度入学者から、順天堂大学医学部(東京)と日本大学医学部(同)にそれぞれ2人ずつの地域枠を新設する方向で調整を進めています。大学側が国に認可申請を行う予定で、10月下旬ごろに可否が決定される見込みです。
既存の地域枠と合わせて計15人に拡大
栃木県はこれまで、独協医科大学(壬生町)に10人、慶應義塾大学医学部(東京)に1人の地域枠を設けてきました。今回の新設が認められれば、合計で15人の地域枠が確保されることになります。この制度は、医師の地域的な偏りを解消することを目的として導入されたものです。
地域枠で採用された医学生には、6年間の在学中に入学金を含む修学資金として2,000万円から2,200万円が貸与されます。卒業後、県が指定する公的医療機関などで9年間勤務すると、この返済が全額免除される仕組みとなっています。現在、2025年4月1日時点で、地域枠出身の医師72人が栃木県内で活躍しています。
医師不足の現状と対策の必要性
栃木県の医師不足は深刻な状況にあります。2024年の人口10万人当たりの医療機関従事医師数は244.3人で、全国で36位となっています。これは全国平均の267.4人を大きく下回る数字です。県は地域枠以外にも、医学生向けの修業資金制度を設けるなど、多角的な対策を講じています。
医学部地域枠の拡充は、地方医療を支える人材を育成し、地域医療の持続可能性を高める重要な施策です。栃木県は今後も、医師確保に向けた取り組みを強化していく方針を示しています。



