福島県薬剤師会がモバイルファーマシーを県内初導入、災害時と平時の防災力強化へ
福島県薬剤師会は、災害発生時に被災地などへ機動的に医薬品を届けることができる災害対策医薬品供給車両、通称モバイルファーマシーを導入しました。この導入は県内初の試みであり、災害時の被災者支援に加えて、平時には災害教育などに活用することで、本県の防災力強化につなげることを目指しています。
動く薬局としての役割と導入背景
モバイルファーマシーは動く薬局とも呼ばれ、災害時には機動力を生かして医薬品が不足する被災地で、薬剤師による医薬品交付を支援する車両です。東日本大震災の際に避難所での医薬品確保が課題となったことを契機に導入が進み、2024年1月の能登半島地震では全国から10台を超える車両が出動し、被災地の医療復旧に重要な役割を果たしました。
車両の機能と活用計画
県薬剤師会が県の補助を受けて導入した車両には、以下のような設備が搭載されています。
- 薬の保管棚
- 調剤機器
- 自家発電機
- 簡易のパッキング機器
災害時には、県や自治体、医師などと連携し、被災地での医薬品支援を迅速に行います。一方、平時には防災訓練や学校教育などで活用することで、県民の防災意識向上や防災教育に貢献する計画です。
県薬剤師会会長の意欲的な声明
県庁で26日に行われた完成披露式では、県薬剤師会の長谷川祐一会長が「モバイルファーマシーの導入により、薬剤師会として自立性のある活動ができるようになります。災害時に安全かつ確実に医薬品を届ける体制を構築したい」と意欲を示しました。この発言は、地域医療の強化と災害対策への積極的な取り組みを強調するものです。
この取り組みは、災害時の医療支援体制を整備するとともに、平時からの防災教育を通じて、福島県全体のレジリエンス向上に寄与することが期待されています。



