神奈川県立こども医療センターが最新医療機器導入へ クラウドファンディングで資金募集
神奈川県立こども医療センターが最新機器導入へ資金募集

神奈川県立こども医療センターが最新医療機器導入へクラウドファンディングを実施

横浜市南区にある神奈川県立こども医療センターは、小児集中治療室(PICU)で使用する最新型の医療機器「スマートポンプ」の導入に向けて、クラウドファンディングによる資金募集を開始しました。この取り組みは、重い病気と闘う子どもたちや、大きな手術後の不安を抱える家族に寄り添う時間を増やすことを目的としています。

手作業から自動化へ 医療現場の負担軽減を目指す

導入を進めているスマートポンプは、子どもに持続的に薬剤を投与するためのシリンジポンプです。電子カルテの指示に基づいて自動で薬剤が投与されるほか、薬剤名や投与量がリアルタイムで記録化されるため、ヒューマンエラーの防止にもつながると期待されています。

従来の輸液ポンプでは、電子カルテと照合しながら一台ずつ手作業で投与量や速度を調整する必要がありました。子ども1人につき、一度に複数の薬剤を投与するために10~20台を使用することが多く、膨大な確認作業が医師や看護師の時間的・心理的負担となっていました。

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作業が自動化されれば、その分の時間を子どもや家族への声かけや相談対応に充てることが可能になります。これにより、医療従事者の負担軽減と、患者ケアの質向上が図られる見込みです。

県内最大規模の小児集中治療室を保有

神奈川県内には小児集中治療室が26床あり、同センターはそのうち10床を保有しています。先天性疾患の出産直後の手術や全身管理が必要な新生児・乳児のケア、多臓器不全などで集中的な対応が必要な子どもの治療を行っており、県内における小児医療の重要な拠点となっています。

クラウドファンディングで目標額6000万円を募集

寄付はサイト「レディーフォー」で3000円から受け付けており、これまでに第1目標の2000万円が集まり、3床分のスマートポンプ導入が決定しました。全床導入に向けては、あと4000万円の資金が必要とされています。

大山有希夫副事務局長は、物価高などで病院経営が厳しさを増している現状を指摘しつつ、「子どもたちが健康で社会に戻れるように、子どもと医療者を応援してもらえたらうれしい」と寄付を呼びかけています。寄付と一緒にメッセージの送付も歓迎しており、募集は5月29日午後11時まで続けられます。

このプロジェクトが成功すれば、神奈川県の小児医療のさらなる発展に貢献することが期待されます。地域社会の支援が、子どもたちの未来を支える一助となるでしょう。

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