青森・みちのく記念病院「みとり医」問題、認知症疑いの医師書類送検
みちのく記念病院「みとり医」書類送検、認知症疑いで署名困難

青森・みちのく記念病院の「みとり医」問題、認知症疑いの医師が書類送検

青森県八戸市のみちのく記念病院で、認知症の疑いがある医師が「みとり医」として勤務していた問題が明らかになった。県警察はこの医師(86歳)の捜査書類を青森地方検察庁に送付し、起訴を求めない「しかるべき処分」の意見を付けた。一連の捜査は区切りを迎えた。

「みとり医」制度の常態化と認知症疑いの実態

病院関係者によると、同病院では認知症の疑いのある医師らを「みとり医」と呼び、夜間や休日に死亡診断を任せることが常態化していた。これまでに3人のみとり医が判明しており、今回書類送付された医師はそのうちの1人である。

この医師には明らかな認知症の疑いがあり、診察時に「死亡診断書をどう書けばいいの?」と看護師に尋ねたり、自分の氏名がわからず書類に署名できなかったりしたという。さらに、病院の敷地内の医師住宅に住んでいながら、病院への入り方もわからなかったと関係者は証言している。

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過去の殺人隠蔽事件との関連性

今回書類送付された医師は、2023年3月に同病院で起きた患者同士の殺人事件を病院が隠蔽していた問題とは直接関与していない。殺人の隠蔽にかかわった別のみとり医はすでに死亡しており、今回の医師は隠蔽事件後の2023年8月頃から病院に勤務していた。2025年2月末で病院を辞め、現在は青森県内にはいないという。

隠蔽事件では当時の院長と、殺害された患者の主治医が2025年2月に犯人隠避容疑で逮捕され、病院の不適切な運営が表面化した。これを受けて県と八戸市は臨時立ち入り検査を複数回実施し、県は昨年9月、病院を運営する医療法人「杏林会」に対して医師の適切な勤務管理体制の構築や再発防止策を講じるよう命じる行政処分を出していた。

医療法人「杏林会」の改善報告と今後の課題

青森県は10日、杏林会から病院運営の改善について報告を受けたと発表した。県は内容を精査するとして具体的な中身は明らかにしていないが、杏林会は11日に概要を公表するとしている。

この問題は、高齢化が進む医療現場における医師の健康管理や、病院の管理体制の脆弱さを浮き彫りにした。患者の安全を最優先とする医療機関として、適切な人事管理と監督体制の確立が急務となっている。

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