神奈川の医療法人メビアが破産 戸塚駅前鈴木眼科など運営、負債18億円
神奈川県横浜市戸塚区に本拠を置く医療法人メビアが、東京地方裁判所から破産開始決定を受けたことが明らかになった。同法人はJR戸塚駅前の商業施設内で「戸塚駅前鈴木眼科」を運営し、ネットテレビや雑誌への出演を通じて多くの患者を集めていたが、重いコスト負担により経営が悪化していた。
赤字が常態化し債務超過に陥る
医療法人メビアは2010年4月に「戸塚駅前鈴木眼科」を開院し、好立地と年中無休の利便性で地元から高い評価を得ていた。当時の理事長はメディア露出を積極的に行い、患者の呼び込みに成功していた。しかし、人件費や設備費、家賃などの固定費が重く、赤字経営が続いていた。
2024年3月期の決算では、売上高が8億482万円であったのに対し、当期純損失は8479万円を計上。さらに、債務超過額は5億8425万円に達していた。負債総額は同決算時点で約18億円に上り、今後変動する可能性があるとされている。
合併先も債務超過で経営改善ならず
同法人は2025年5月に、鎌倉市の医療法人慶恭会を吸収合併していた。慶恭会は「鎌倉小町通り眼科」と「逗子駅前鈴木眼科」を運営していたが、こちらも債務超過状態にあった。合併後も経営改善が進まず、昨年12月末に事業継続を断念。その後、当時の理事長が死去したことで理事長交代を経て、今回の破産手続きに至った。
医療法人メビアの破産は、利便性と知名度を武器に成長しながらも、コスト管理の難しさに直面した医療機関の事例として注目される。地域医療への影響が懸念される中、今後の清算手続きが注目される。



