小中高校生の3割が生成AIを日常的に利用、ネット利用時間は過去最長に
こども家庭庁が実施したインターネット利用に関する調査によると、小中高校生の約3割が生成AI(人工知能)を日常的に利用していることが明らかになった。特に高校生では利用率が5割近くに達しており、同庁は適切な利用を呼びかけている。
調査の背景と方法
政府は2009年度から「青少年のインターネット利用環境実態調査」を毎年継続しており、今回の調査は2025年11月から12月にかけて実施された。対象は10歳から17歳までの5,000人で、面談やオンラインを通じて回答を収集し、3,060人から有効な回答を得た。生成AIの利用状況については、今回初めて質問項目に加えられた。
生成AIの利用率と学年別の傾向
調査結果の速報によると、生成AIの全体の利用率は29.5%であった。学年別では、小学生が8.6%、中学生が30.8%、高校生が46.2%と、学年が上がるにつれて利用率が高まる傾向が確認された。この結果は、生成AI技術の普及が青少年層にも急速に浸透していることを示している。
ネット利用時間と利用内容の詳細
平日のインターネットの平均利用時間は5時間27分で、前年度より25分長く、調査開始以来最長を記録した。利用内容については、複数回答で以下のような結果が得られた。
- 動画視聴:92.1%(最多)
- 検索・調べもの:86%
- ゲーム:84.9%
- SNSを使ったコミュニケーション:77.4%
- 勉強・習い事:65.2%
これらのデータから、青少年のネット利用は娯楽中心でありながら、学習目的でも活用されていることがわかる。
懸念される課題と今後の対応
こども家庭庁の担当者は、生成AIの利用に関して懸念点を指摘している。具体的には、子どもが生成AIを悪用して性的な画像を作成する事例が確認されており、不適正なAI利用やネット依存を防ぐための啓発活動の必要性を強調した。同庁は、青少年がAI技術を適切に活用できるよう、教育や指導を強化していく方針を示している。
この調査結果は、デジタル時代における青少年の生活実態を浮き彫りにしており、保護者や教育関係者にとって重要な情報となっている。生成AIの利用が増加する中、そのリスクとメリットをバランスよく理解することが求められている。



