にしおかすみこさん、認知症介護の体験談を沼津で講演 220人が熱心に聴講
認知症を正しく理解し、介護に役立つ知識を学ぶ講演会「ニンチショウはジブンゴト!」が14日、沼津市のプラサヴェルデで開催されました。講師として招かれたのは、タレントのにしおかすみこさんです。このイベントには、認知症患者の家族を中心に約220人が参加し、会場は熱気に包まれました。
ユーモア溢れる介護記録がベストセラーに
にしおかさんは、認知症の母とダウン症の姉らとの日常生活を綴ったエッセー「ポンコツ一家」で知られています。この作品はベストセラーとなり、そのユーモアにあふれた介護の記録は、多くの家族に勇気と希望を与えています。講演会では、母の異変に初めて気付いた瞬間から約5年間にわたる介護の日々を、笑いを交えながら生き生きと語りました。
参加者たちは、にしおかさんの率直な体験談に深く共感し、時折涙をぬぐいながらも、明るい笑い声が会場に響き渡りました。特に、介護中の小さな喜びや困難を乗り越えるエピソードには、大きな拍手が湧き起こり、感動的な雰囲気に包まれました。
公的支援の活用と自己ケアの重要性を強調
講演の最後に、にしおかさんは参加者に向けて重要なメッセージを伝えました。まず、地域包括支援センターなどの公的機関を積極的に利用し、周囲の助けを借りる必要性を強調しました。さらに、「介護する人がまず自分ファーストであることが大切」と訴え、介護者が自身の健康や心の余裕を保つことの重要性を説きました。
この言葉は、長期的な介護に取り組む家族にとって、大きな気付きとなったようです。参加者からは、「一人で抱え込まず、助けを求める勇気を持てた」といった感想が寄せられ、講演会は実践的なアドバイスで締めくくられました。
沼津市でのこの講演会は、認知症介護に関する理解を深め、地域社会の支え合いを促進する貴重な機会となりました。にしおかすみこさんの体験談は、今後も多くの人々に希望と力を与え続けることでしょう。