パワハラ認定の山形・西川町長が再選へ出馬表明
山形県西川町の菅野大志町長(47)が、職員への言動がパワーハラスメント行為と認定された問題を抱えながら、任期満了に伴う同町長選への出馬を表明した。選挙は4月7日に告示され、同12日に投開票が行われる予定だ。
前回選と同じ顔ぶれの一騎打ちへ
今回の町長選には、新人で元連合山形会長の大泉敏男氏(70)も出馬の意向を固めており、2022年の前回選挙と同じ顔ぶれによる一騎打ちとなる公算が大きい。菅野氏は町内で開いた記者会見で、「町民とのまちづくりの先頭にもう一度立ち、ふるさとを美しいまま未来に残したい」と述べ、後援会や町民有志からの続投を求める声を受けて出馬を決意したと説明した。
第三者委員会が8件のパワハラ行為を認定
菅野町長を巡っては、退職を申し出た職員の襟元をつかんで町長室に連れ込んだり、業務上の打ち合わせ場所に町役場から離れた温泉施設(サウナ)を指定したりしたとして、町議会の調査特別委員会(百条委員会)が7件、町が設置した第三者委員会が8件のパワハラ行為を認定している。町議会は今月13日、「辞職に相当する行為。猛省を促す」とする問責決議案を全会一致で可決していた。
町長は陳謝と再発防止策を提示
会見で菅野町長は、パワハラ問題について「私の不徳のいたすところ。誠に申し訳ない」と陳謝。責任を取って1期目の退職金約2200万円を辞退したことを明らかにし、再発防止策としてベテラン職員の副町長への登用、町長と職員の間で調整役となる課長職の起用などを挙げ、町民の理解を求めた。
対立候補と町議の反応
菅野氏の出馬表明を受け、大泉氏は「菅野氏の反省を、どれほどの町民が受け入れられるか。(自分自身は)粛々と選挙の準備を進める」と指摘。25日に出馬会見を開く予定だ。一方、ある町議は「自身の責任について真剣に考えてほしいとの思いから問責決議案を可決した。あとは町民の判断に委ねたい」と述べた。
記者会見での一問一答
菅野大志町長の記者会見での主な一問一答は次の通り。
――出馬の経緯は。
「後援会からもう一度4年間、今回の反省を受け止め、実施してきたことを継続すべきだという話をいただき、立候補を決意した」
「(辞職をすることで短期間で残任期間と任期満了の)2回の選挙を実施するということは、町民から理解を得られないのではないかと思った」
――問責決議をどう受け止めるのか。
「本来であれば不信任決議案が検討されてもおかしくないが、辞職勧告決議案でもなく、問責決議案というのは、これまでの町政に一定の評価があったと感じている」
――被害者への対応は。
「真摯に対応したい。被害者がどのように感じているかという気持ちを優先して対応を決めたい」
――仮に再選された場合、再発防止にどう取り組むか。
「まずは二度と繰り返さないために私の意識改革に取り組む。私も含めて職場でコンプライアンスの研修を各種実施していかなければならない」



