石破前首相、憲法改正で国民理解優先を主張 9条改正は「大急ぎでない」と指摘
石破前首相、憲法改正で国民理解優先 9条改正は大急ぎでない (05.04.2026)

石破前首相が憲法改正の進め方に提言 国民理解の得られる項目から着手を

自民党の石破茂前首相は4月5日放送のBSテレ東番組に出演し、憲法改正に関する見解を明らかにしました。石破氏は、改憲を進めるにあたっては国民の理解を得られる項目を優先すべきと強く主張しました。具体的な進め方について、まずは誰も反対しないような項目から着手し、国民に改憲が現実的な課題であるという実感を持ってもらうことが重要だと語りました。

臨時国会召集期限の明記を具体例として提示

石破前首相は、国民の理解が得やすい項目の具体例として臨時国会の召集期限を憲法に明記することを挙げました。現行の憲法第53条では、衆参両院のいずれかで総議員の4分の1以上の要求があれば、内閣は臨時国会の召集を決定しなければならないと定めています。しかし、実際にいつ召集するかという期限については規定がなく、現状では首相や与党の判断に委ねられているのが実態です。

「このような項目であれば、誰も反対しないでしょう。まずはこうした部分から改憲に取り組み、国民に改憲できるという実感を持ってもらうことが必要です。そこから始めなければならないと考えています」と石破氏は番組内で述べました。このアプローチは、国民のコンセンサスを得ながら、段階的に憲法改正を進めていくという考え方を示しています。

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9条改正については「多くの議論が必要」と慎重論

一方で、憲法9条の改正問題については、より慎重な姿勢を見せました。石破前首相は「9条改正は多くの議論を引き起こすテーマです。大急ぎで進めるという話にはならないでしょう」と指摘しました。これは、集団的自衛権や自衛隊の位置付けなど、9条に関連する問題が国民の間で意見が分かれる難しい課題であることを認識している発言です。

石破氏の発言は、憲法改正を現実的な政治課題として捉えつつも、国民の理解と合意形成を最優先にすべきだという立場を明確にしています。特に9条のような重要な条項については、時間をかけて丁寧な議論を重ねることが不可欠だというメッセージを送りました。

憲法改正をめぐる今後の展望

石破前首相の今回の発言は、自民党内における憲法改正論議の方向性を示すものとして注目されます。国民の理解が得やすい項目から着手することで、改憲に対する国民の抵抗感を和らげ、より広範な支持を得ようとする戦略が読み取れます。

また、臨時国会召集期限の明記のような技術的な改正から始めることで、憲法改正のプロセスそのものに国民を慣れさせ、より重要な改正項目についての議論を深める土壌を育てる意図もあると考えられます。今後の憲法改正論議において、石破氏の提言がどのように反映されていくかが注目されます。

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