高市早苗首相は13日から欧州を訪問し、14日に英国でスターマー首相、15日にイタリアでメローニ首相とそれぞれ会談する予定だ。日英伊3カ国が共同開発を進める次期戦闘機計画「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)」について、計画の着実な進展に向けて協議する見通しである。
英国の政治混乱が計画に影
しかし、英国のヒーリー国防相が辞任するなど政治情勢が混乱しており、GCAPに悪影響を及ぼす可能性がある。ヒーリー国防相は11日、政権が十分な国防費を支出する意思がないとして辞職を表明した。昨秋に策定される予定だった防衛投資計画(DIP)をめぐり、国防省と財務省の間で対立が続いていた。
英議会は近くDIPを策定し、GCAP関連の資金拠出が認められる見通しだったが、この遅れが計画の障壁となっている。
日本にとって重要なGCAP
日本にとってGCAPは極めて重要な計画である。現在約90機ある航空自衛隊のF2戦闘機の後継機として、2035年の配備を目指している。空自の最新鋭F35戦闘機など「第5世代」を上回る高性能機を想定しており、日本の防空能力の中核を担うと期待されている。
日英伊は当初、戦闘機の開発工程を順調に進めたい考えだが、英国の内政不安が計画の遅れを招く懸念が強まっている。首相の欧州歴訪では、こうした課題についても率直に意見交換が行われる見込みだ。



