元尼崎市議の政務活動費横領事件、初公判で無罪主張
政務活動費(政活費)計約200万円を着服したなどとして、業務上横領や有印私文書偽造・同行使などの罪に問われた元兵庫県尼崎市議の光本圭佑被告(46)の初公判が16日、神戸地裁(中川綾子裁判長)で開かれた。光本被告は起訴事実について、政活費の横領に関して「適正に会計処理をした」と否認し、無罪を主張した。一方で、一部の書類の偽造などは認めた。
検察側の主張と弁護側の反論
起訴状によると、光本被告は2019年から2021年にかけて、当時所属していた市議会会派「日本維新の会尼崎市議団」の政活費を管理する立場で、請求書や領収書などを偽造し、支出された政活費を横領したとされる。
検察側は冒頭陳述で、光本被告が業務の請負や契約の締結をせずに請求書などを偽造し、政活費を出金していたと指摘。着服した金銭は「自身が経営する会社の借入金返済や、FX投資に充てていた」と主張した。
これに対し、弁護側は光本被告が取引先に代金を支払っており、取引が成立していたと反論。「自己の用途のために政活費を使用した事実はない」と訴えた。
事件の経緯と市議会の対応
光本被告を巡る問題は、2022年に不正が発覚し、市議会は辞職勧告決議案を3度可決した。地検は2023年12月、同罪などで在宅起訴した。
市議会が設置した百条委員会は2025年3月に「虚偽の説明を繰り返した。辞職の判断をすべきだ」とする報告書を公表。光本被告は同月、辞職した。
今回の初公判では、双方の主張が大きく対立しており、今後の審理の行方が注目される。政務活動費を巡る不祥事は地方政治の信頼性に関わる問題として、市民の関心も高い。



