岡山市が児童扶養手当を誤支給 システム改修の不具合で83人に2570万円
岡山市は3月11日、一人親世帯などを対象とする児童扶養手当を、受給資格がない83人に対して誤って支給したと正式に発表しました。総額は2570万9470円に上り、市は現在、全額の返還を関係者に依頼しています。
支給差し止め対象者に誤振込 一人当たり4万円から83万円
今回の誤支給は、本来であれば支給を差し止めるべき対象者に対して発生しました。市によると、必要な書類が未提出だったり不備があったりしたため、これらの83人については手当の支給を停止する措置が取られていました。しかし、2月末に実施したシステム改修の過程で不具合が生じ、差し止め対象者にも自動的に振り込まれる状態になってしまったのです。
誤って支給された金額は、一人当たり4万2080円から83万2440円と幅広く、合計で約2570万円に達しています。市のこども福祉課は、この事態について「システムに関する理解が不足していた」と認め、謝罪の意を示しました。
電話や文書で返還依頼 再発防止を徹底すると約束
岡山市は、誤って支給された手当の返還を求めるため、電話連絡や文書送付を開始しています。対象者には、誤振込の経緯を説明し、速やかな返還を要請しているとのことです。
こども福祉課の担当者は、「このような不手際を繰り返さないよう、再発防止に全力で取り組みます」と述べ、今後の対策を約束しました。具体的には、システム改修時のチェック体制の強化や、職員への研修の徹底などが検討されています。
児童扶養手当は、父母の離婚や死別などにより、一人で子どもを養育している世帯を支援するための制度です。支給には厳格な資格審査が必要であり、書類不備などがある場合は支給が差し止められるのが原則です。今回の誤支給は、そうした行政手続きの信頼性に疑問を投げかける事例となりました。
市は、返還手続きが円滑に進むよう、対象者への丁寧な対応を続けるとしています。また、同様のミスが他自治体でも起こらないよう、情報共有を進める方針も示しています。



