送迎バス2800万円予算に疑問の声 1.2キロ区間で1便平均5人の利用実態
送迎バス2800万円予算に疑問 1便平均5人の利用実態

送迎バス2800万円予算に疑問の声 1.2キロ区間で1便平均5人の利用実態

群馬県高崎市にあるデジタル技術の教育施設「TUMO Gunma」とJR高崎駅を結ぶ送迎バスの経費として、県が新年度一般会計当初予算案に2800万円を計上したことに対し、県議会で必要性を問う声が相次いでいる。この問題は、10日に開催された県議会産経土木常任委員会で議論され、実証実験の結果や利用実態が焦点となった。

実証実験では1便平均約5人の利用 徒歩15分の距離にバス運行

TUMOが入るGメッセ群馬はJR高崎駅から約1.2キロ離れており、徒歩で約15分かかる距離だ。県は昨年11月から、1000万円を投じた実証実験として、この区間を結ぶバスを無料で運行してきた。しかし、今月2日までの利用状況を分析すると、1便平均約5人という低調な結果が明らかになった。このデータは、バス運行の効率性について疑問を投げかけるものとして注目されている。

県が実施したアンケートでは、「バスがないと利用が困難」という回答が7割を占め、施設へのアクセス改善を求める声が強いことを示している。一方で、県議会では異なる意見も噴出した。ある県議からは「ワイズスペンディング(賢い支出)なのか」と厳しい指摘がなされ、別の議員は「歩いてみたが歩けた」と述べ、短距離でのバス運行の必要性に疑問を呈した。これらの発言は、予算の適切性を巡る議論をさらに深める契機となっている。

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マイクロバス購入費用を含む予算案 今後の運行経費抑制を目指す

今回の予算案には、マイクロバス購入費用も含まれており、県は2027年度以降の運行経費を抑えられると説明している。この点について、県関係者は「初期投資は大きいが、長期的にはコスト削減につながる」と主張する。しかし、実証実験での低利用実績を踏まえると、この見通しに対する懐疑的な見方も根強く存在する。

公共交通の整備は地域活性化に不可欠な要素だが、限られた予算の中で効果的な支出が求められる。今回のケースでは、以下の点が議論の中心となっている:

  • 実証実験の結果をどう評価するか
  • 徒歩可能な距離でのバス運行の必要性
  • 長期的なコスト削減の見込み

今後、県議会では予算案の詳細な審議が続けられ、市民の声やデータに基づいた判断が期待される。この問題は、地方自治体の財政運営や公共交通政策の在り方を考える上で、重要な事例として注目を集めている。

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