カイロス3号機打ち上げ、飛行中断も見守る400人「成功するまで応援」
カイロス3号機打ち上げ中断、400人が見守り次回に期待 (06.03.2026)

カイロス3号機打ち上げ、飛行中断も地域の夢を乗せて

宇宙新興企業スペースワン(東京)の小型ロケット「カイロス」3号機が、2026年3月5日午前11時10分、和歌山県串本町の発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げられました。しかし、発射から約1分後に飛行中断措置が取られ、串本町と那智勝浦町の見学場で見守った計約400人の観客からは、落胆の声と共に今後の成功を願う熱い期待が寄せられました。

打ち上げの瞬間と中断、見学者の反応

串本町の田原海水浴場では、打ち上げ時刻に地響きのような音とともにロケットが高度を上げ、会場からは歓声や拍手が湧き上がりました。しかし、しばらくして「飛行中断措置」の一報が入ると、一転して落胆が広がりました。大阪府内から訪れた4歳の幼稚園児は、母親と共に見学し、打ち上がった瞬間は「飛んでよかった」と笑顔を見せましたが、失敗を知るとしょんぼりとした様子だったといいます。母親は「失敗は成功のもと。何回でも挑戦してほしい」と激励の言葉を送りました。

地域関係者からのエールと期待

現地で取材に応じた串本町の田嶋勝正町長は、「飛行中断は残念だったが、打ち上げ自体は本当に迫力があり、素晴らしいものだった。見学者らは次の打ち上げの時にも見に来ようと思ってくれているはず」と述べ、地域の継続的な支援を強調しました。また、和歌山市の和歌山城ホールで開催されたパブリックビューイング(PV)会場では約70人が中継を見つめ、飛行中断後も今後に期待する声が上がりました。和歌山市の78歳のパート女性は、「どんどん宇宙へ飛んでいってほしい。次は現地で迫力ある打ち上げが見たい」と語りました。

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ファンや観光客の熱い思い

那智勝浦町の旧浦神小学校の見学場では、県内外から駆けつけたファンが打ち上げを見守りました。東京都北区から夜行バスで訪れた59歳の公務員男性は、「感動した」と感無量の様子で、飛行中断については「カイロスに携わる人の苦労を考えると、涙が出そうになる。一度ロケットが飛ぶ姿を目にしたからには、成功するまで見届けないといけない」と決意を新たにしました。また、大阪府河内長野市から訪れた64歳の会社員男性と60歳の妻は、初号機や2号機の打ち上げからほぼ毎回見学に来ており、妻は「残念だが、打ち上げを見られたので、安心して帰れる。次の打ち上げも見に来たい」と語りました。

地域活性化への期待と未来への展望

南方熊楠記念館(白浜町)の顧問を務める谷脇幹雄さん(74歳)は、「カイロスは、和歌山県や紀南地域の大きな夢だ。起爆剤としてこれからも地域活性化につなげてほしい。きっとまた、よみがえってくれる」とエールを送りました。この打ち上げイベントは、単なる宇宙開発の試みではなく、地域コミュニティの結束と未来への希望を象徴するものとして、多くの人々の心に刻まれたのです。

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