国交相、重要インフラ業界にミュトス対策を要請
高性能な新型AI(人工知能)「クロード・ミュトス」がサイバー攻撃などに悪用される懸念が高まる中、国土交通省は28日、重要インフラを対象としたサイバーセキュリティー対策の会合を開催した。会合には航空、鉄道、水道、港湾などの業界団体が参加し、金子恭之国土交通相が直接、対策強化を呼びかけた。
会合には、定期航空協会、日本水道協会、日本港運協会など6団体が出席。金子国交相は、経営トップがリーダーシップを発揮し、必要な予算や人材の確保を主導するとともに、対策を確実に実施するよう求めた。また、国土交通省が事業者向けの相談窓口を新設することを明らかにし、「事業者の取り組みをしっかりと支援する」と述べた。
ミュトスの脅威と政府の対応
ミュトスは米国の新興企業アンソロピックが開発した新型AIで、システムの脆弱性を見つける能力が極めて高いとされる。悪用された場合、最悪のシナリオとして飛行機の運航停止や水道の供給停止など、国民生活に深刻な影響を及ぼす可能性があると国交省は分析している。
今回の会合は、18日に開かれた政府の関係省庁会議で示された対策パッケージを踏まえて実施された。政府は今後も重要インフラの防衛強化を進める方針で、各事業者には迅速な対応が求められている。
今後の展望
国土交通省は、相談窓口の新設に加え、業界団体との連携を強化し、情報共有や訓練の実施など、実効性のある対策を推進する考えだ。サイバー攻撃の手口が高度化する中、ミュトス級のAIに対抗するための専門人材の育成も急務となっている。



