元社員がランサムウエア偽装で業務妨害 約2000万円の損失発生
大阪府警は3月5日、身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」に感染したと誤信させ、勤務先のIT関連会社の業務を妨害したとして、電子計算機損壊等業務妨害などの疑いで、元社員の中嶋賢宜容疑者(38歳)=滋賀県長浜市=を逮捕しました。府警の発表によると、中嶋容疑者は「社長への不満と復讐心でやりました」と容疑を認めています。
巧妙な偽装手口と具体的な被害状況
逮捕容疑は、昨年8月にファイルサーバーがランサムウエアに感染したかのように画面表示を偽装し、関係者を誤信させたことです。さらに、サーバーが自動的にシャットダウンするように仕組むなど、大阪市に所在する同社の通常業務を意図的に妨害したとされています。
府警の捜査によれば、中嶋容疑者は当時まだ在職中であり、他の社員のIDとパスワードを不正に使用してシステムに侵入しました。この事件により、会社側は原因の究明やシステムの復旧作業などに追われ、結果として約2000万円もの経済的損失を被ったことが明らかになりました。
動機と捜査の経緯
中嶋容疑者は捜査段階で、社長に対する個人的な不満と復讐心が犯行の動機であったことを認めています。具体的な不満の内容については現在も詳細な捜査が進められていますが、内部関係者によるサイバー攻撃の危険性を浮き彫りにする事例となりました。
大阪府警は、偽装されたランサムウエアの画面表示を公開し、同様の手口による犯罪の防止を呼びかけています。この事件は、企業内部のセキュリティ管理の重要性を改めて問いかけるものとして、IT業界関係者からも注目を集めています。



