地中海マルタ沖でロシアLNGタンカーが沈没、露がウクライナの無人艇攻撃と強く主張
ロシア運輸省は4日、ロシア産の液化天然ガス(LNG)を運搬していたロシア船籍のタンカーが、3日に地中海の島国マルタ沖でウクライナ軍の海上ドローン(無人艇)による攻撃を受けたと正式に主張しました。この攻撃は、地中海に面する北アフリカのリビア沿岸から無人艇が発射されたとされています。乗組員30人のうち2人が負傷したことが確認され、タス通信が詳細を伝えています。
タンカーは火災により沈没、ロイターがリビア当局情報として報道
ロイター通信は4日、リビア当局の情報を引用して、攻撃を受けたタンカーが火災により沈没したと報じました。ロイターは、ロシアの発表が事実であれば、これはウクライナによるロシアのLNGタンカーへの攻撃が初めてのケースになると指摘しています。ウクライナ側は4日までに、このタンカー攻撃への関与について一切のコメントを出していません。
プーチン大統領が「テロ」と非難、露外務省は報復措置を示唆
ウラジーミル・プーチン露大統領は4日、国営テレビの記者取材に対し、このタンカー攻撃を「テロ行為」だと強く非難しました。さらに、ロシア外務省も報復措置に出る可能性をほのめかしており、国際的な緊張が高まっています。この事件は、ウクライナ紛争が海上にも拡大する危険性を浮き彫りにし、エネルギー供給の安全保障にも重大な懸念を投げかけています。
地中海におけるロシアのエネルギー輸送船への攻撃は、これまでほとんど報告されておらず、今回の事例は新たな戦線の開拓を示唆する可能性があります。専門家は、無人艇を使用した攻撃が増加している背景には、技術の進歩と低コストでの実行可能性があると分析しています。今後のウクライナとロシア双方の対応が、地域の安定に大きな影響を与えると見られています。
