英国政府は3日、欧州連合(EU)が実施するウクライナ向け900億ユーロ(約16兆6千億円)の無利子融資に参加する方向で、EU側と協議を開始すると発表した。これは、欧州の安全保障への関与に消極的なトランプ米政権を意識し、英国がEUとの関係強化を図る動きの一環とみられる。
EUの無利子融資、ウクライナ支援の柱に
EUの無利子融資は、資金難に直面するウクライナにとって極めて重要な支援となる。スターマー英首相は「ウクライナが自由を守るために必要な装備を入手できるようにする」と表明し、融資参加の意義を強調した。
首脳会談での合意
英政府などによると、スターマー氏は3日、欧州政治共同体(EPC)の首脳会合に合わせてアルメニアの首都エレバンを訪問し、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。両首脳は、ウクライナ防衛に向け、欧州のパートナー国との防衛産業協力を強化することが重要だとの見解で一致した。
今回の英政府の決定は、トランプ政権下で米国の安全保障コミットメントが不透明になる中、英国がEUとの結束を強め、ウクライナ支援を主導する姿勢を示すものだ。今後の協議では、融資の具体的な条件や規模、英国の拠出額などが話し合われる見通しである。



