ウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所を巡り、同原発を占拠するロシア当局は30日、ウクライナ軍による無人機攻撃で6号機のタービン建屋近くが損傷したと発表した。負傷者や重大な被害は確認されていないという。
攻撃の詳細と影響
ロシア当局の発表によれば、攻撃は30日に行われ、無人機がタービン建屋の壁に衝突し、壁面に損傷が生じた。しかし、攻撃後も原発の全システムは正常に稼働を継続しており、敷地内の放射線量にも異常は見られないとしている。
国際社会の懸念
ザポリージャ原発は欧州最大級の原子力施設であり、2022年3月以降ロシア軍に占拠されている。これまでにも砲撃や無人機攻撃の標的となり、国際原子力機関(IAEA)は原子力事故のリスクを繰り返し警告してきた。今回の攻撃も、紛争地域における原子力施設の安全性への懸念を再燃させている。
ウクライナ側はこれまでのところ、この攻撃に関する公式なコメントを発表していない。一方、ロシア当局はウクライナ軍による「テロ行為」と非難しており、両者の対立は続いている。
専門家の見解
原子力安全の専門家は、タービン建屋の損傷は原子炉そのものには直接影響しないものの、万一の事故時には冷却システムなどに支障をきたす可能性があると指摘する。IAEAは現地への専門家派遣を継続しており、状況を注視している。



