ザポリージャ原発で電源喪失、IAEAが発表
【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)は29日、ロシア軍が占拠するウクライナ南部のザポリージャ原発で、外部電源が一時的に喪失したとX(旧ツイッター)で明らかにした。電源喪失は約1時間後に復旧したが、原因は不明とされている。
IAEAの発表によると、2022年のロシアによるウクライナ侵攻開始以降、同原発での外部電源喪失は今回で16回目となる。原発の安全性が繰り返し懸念される中、国際社会からは早期の専門家派遣や安全確保の徹底が求められている。
電源喪失の影響と安全対策
今回の電源喪失では、非常用ディーゼル発電機が自動的に起動し、冷却システムなどの機能は維持された。IAEAは「原発の安全性に直接の脅威はなかった」としているが、不安定な外部電源状況は原子炉の冷却に必要な機能を長期的に脅かす可能性がある。同原発は現在、全ての原子炉が停止しているものの、使用済み核燃料の冷却などに継続的な電源供給が不可欠である。
IAEAのラファエル・グロッシ事務局長は、原発周辺での軍事活動の即時停止と、国際原子力安全の原則に基づく保護区域の設定を改めて訴えている。



