米イラン協議がパキスタンで開始、トランプ氏は成否を「24時間で判断」と発言
米国とイランの戦闘終結に向けた協議が11日、仲介国パキスタンの首都イスラマバードで始まった。イラン国営テレビや米メディアなどが伝えた。主要議題には、イランが事実上封鎖するホルムズ海峡の開放や、イランの核開発問題が含まれる見通しだ。しかし、イラン側が米国との協議開始に条件を付けたため、初日から協議入りが難航している。
米イラン代表団がパキスタンで会談、対面協議の可能性も
米代表団を率いるバンス副大統領は11日、副大統領専用機でイスラマバードの空港に到着した。これに先立ち、モハンマドバゲル・ガリバフ国会議長が率いるイラン代表団も現地入りした。パキスタンとイランの政府によると、米国とイランの代表団は同日、パキスタンのシャバズ・シャリフ首相と個別に会談を行った。
米イラン間の協議が直接か間接かは不明だが、欧米メディアによると、バンス氏とガリバフ氏による対面協議が実現すれば、1979年のイラン革命以降、米イラン間で最高位の対面での会談となる。これは、両国関係の歴史的な転換点を意味する可能性がある。
トランプ氏が核兵器阻止を最優先、協議成否を「24時間で判断」と発言
トランプ米大統領は10日、ワシントン郊外で記者団に「イランに核兵器を持たせないことが最優先だ」と述べた。交渉が決裂しても「代替案は必要ない。彼らの軍隊は敗北した。我々はほぼすべてのものを弱体化させた」と指摘し、強硬な姿勢を示した。
さらに、トランプ氏は10日の米紙ニューヨーク・ポストのインタビューで、協議の成否について「あと24時間ほどでわかるだろう」と述べるにとどめた。この発言は、協議が短期間で結果を出す可能性を示唆している。
ホルムズ海峡開放と拘束米国人釈放が焦点、イラン側は条件を提示
協議は、イランによる事実上のホルムズ海峡封鎖で、原油の高騰など世界経済が混乱する中で開かれる。同海峡の早期の完全開放と安全確保が急務で、トランプ氏はイランに強い圧力をかけて合意を迫る方針だ。
米紙ワシントン・ポストは10日、米国が、イランで拘束されている米国人の釈放も要請する方針だと報じた。イランには少なくとも6人が拘束されているとされる。
一方、ガリバフ氏は10日、SNSで、レバノンでの停戦と資産の凍結解除の2点を協議入りの条件として挙げていた。米国とイスラエルは7日に発表された停戦合意がレバノンに適用されないとの立場だが、イランや仲介国パキスタンは合意の一部としており、協議前から主張が食い違った。
イラン側が協議開始を報告、レバノン停戦に進展を強調
イラン国営テレビが協議開始を報じたのは11日夕方だった。イラン側は「レバノンでの停戦に進展があった。完全ではないが、協議を通して真剣に追求していく」としている。この発言は、条件付きながらも協議への前向きな姿勢を示している。
全体として、米イラン協議は複雑な国際情勢の中で始まり、ホルムズ海峡の開放や核開発問題など、世界経済と安全保障に影響を与える重要な議題が並ぶ。トランプ氏の「24時間」発言は、迅速な進展を求める圧力として機能する可能性がある。



