米イラン協議21時間も決裂 核放棄とホルムズ開放で平行線、今後の交渉道筋見えず
米イラン協議21時間も決裂 核放棄とホルムズ開放で平行線 (13.04.2026)

米イラン協議が21時間の末に決裂 核放棄とホルムズ開放で平行線

米国とイランの代表団は、仲介国パキスタンの首都イスラマバードにおいて、11日から12日にかけて戦闘終結に向けた協議を実施したものの、合意に至らずに終了した。両国は核開発の長期的な放棄やホルムズ海峡の開放などを巡り、主張が平行線をたどり、成果なく帰国の途についた。今後の交渉の道筋は見えていない状況だ。

米側は「レッドライン」を示すもイランの核放棄意思を確認できず

協議終了後、米国代表団を率いたバンス副大統領は記者団に対し、「我々は『レッドライン』(越えられない一線)を示した」と述べた。しかし、将来的に「イランが核兵器を開発しないという意思を確認できていない」と不満をにじませ、イランが核開発を断念することが「米国大統領の核心的な目標だ」と強調した。

協議は現地時間11日からイスラマバードのホテルで始まり、休憩を挟んで12日未明まで「21時間」に及んだ。バンス氏は、米国側の提案は「最終的かつ最善」だとし、「イラン側が受け入れるかどうか様子を見る」と説明。協議中には、米国にいたトランプ大統領とも連絡を取ったという。

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イラン側は米国の信頼獲得を要求 詳細は明らかにせず

一方、イラン代表団を率いたモハンマドバゲル・ガリバフ国会議長は12日、SNSに「米国はイランの信頼を得ることができなかった」と投稿。米国が「我々の信頼を勝ち取れるかどうか」だとし、イラン側の要求を受け入れるよう求めた。イラン外務省報道官は国営テレビに対し、協議では「2、3の重要な問題で最終合意に至らなかった」と述べた。

両国とも協議の詳細は明らかにしていないが、米紙ニューヨーク・タイムズは複数のイラン当局者の話として、米国がホルムズ海峡の即時開放を求めたが、イランが拒否したと伝えた。また、米国が求めたイラン国内の高濃縮ウランの引き渡しでも合意できず、イランは石油収入に基づく海外資産の凍結解除を提案したが、米側が拒否したという。

ペゼシュキアン大統領は外交解決の可能性を強調

イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は12日、「米国がイラン国民の権利と利益を尊重すれば、合意への道は必ずある」とSNSに投稿し、外交解決の可能性が残されていると強調した。

今回の協議は、1979年のイラン革命以降、米国とイランの間での最高位の対面協議となった。米国はバンス氏のほか、スティーブン・ウィトコフ中東担当特使とトランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー氏が参加。イランはガリバフ氏やアッバス・アラグチ外相のほか、経済や安全保障の専門家らも現地入りした。

協議の決裂は、中東情勢の不安定化を招く可能性があり、国際社会の注目が集まっている。今後、両国がどのような道筋で交渉を再開するか、あるいは対立が深まるかが焦点となる。

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