ブラジル、悲願の高速鉄道建設が本格化 サンパウロ―リオ間を33年開通目標
ブラジル高速鉄道建設本格化 サンパウロ―リオ間33年開通目標 (13.04.2026)

ブラジル、長年の夢ついに実現へ 高速鉄道建設が本格始動

鉄道網の発達が遅れているブラジルにおいて、国家としての悲願であった高速鉄道の建設計画がついに本格的な動きを見せ始めている。南米最大の経済都市サンパウロと、世界的に有名なカーニバルで知られるリオデジャネイロを結ぶこのプロジェクトは、地元メディアの報道によれば、2029年までの着工と2033年の開通を目標として掲げている。

サンパウロ―リオ間を1時間45分で結ぶ

両都市間の直線距離は約360キロメートルで、これは日本の東京と京都の間の距離に相当する。現在、この区間を移動するには飛行機で約1時間、バスや自動車では約6時間を要しているが、計画中の高速鉄道が完成すれば、わずか1時間45分で結ばれることになる。運賃は片道500レアル(日本円で約1万6千円)前後が見込まれている。

鉄道衰退の歴史と再生への道のり

ブラジルではかつて鉄道が重要な交通手段として機能していたが、投資不足による設備の老朽化が進み、次第に衰退の一途をたどってきた。その結果、都市間の移動手段としてはバスや飛行機が一般的となり、鉄道は主に鉄鉱石や農作物などの貨物輸送に限定されるようになった経緯がある。

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政府が高速鉄道の構想を初めて検討し始めたのは1989年にまでさかのぼり、完成は「国民にとって長年の夢」と地元メディアが報じるほど待ち望まれてきた。2016年のリオデジャネイロオリンピックに合わせて建設する計画もあったが、入札の失敗や経済状況の悪化などが重なり、何度も頓挫を繰り返してきた。

民間主導で計画が前進

その後、計画の推進主体が政府から民間企業へと移行し、新たな転機を迎えた。欧州や中国の企業からの技術協力や、国外からの投資を呼び込むことに成功し、ようやく具体化への道筋がつき始めたのである。この動きは、ブラジルのインフラ整備における重要なマイルストーンとなる可能性を秘めている。

高速鉄道の実現は、単なる交通手段の提供にとどまらず、地域経済の活性化や観光産業の促進、環境負荷の軽減など、多角的な効果が期待されている。ブラジル国民の長年の夢が、ついに現実のものとなる日が近づいている。

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