韓国インスタントラーメン輸出が過去最高、Kフード戦略で攻勢強める
韓国の即席麺輸出が急増しており、2025年の輸出額は15億ドル(約2300億円)と過去最高を記録した。韓国政府は、即席麺を含む韓国産食品を「Kフード」と銘打ち、輸出拡大を後押しする方針を打ち出している。この動きは、韓国映画やドラマの世界的な人気が食文化への関心を高めたことが背景にあるとみられる。
国別輸出額の詳細と増加傾向
韓国関税庁のデータによると、国別の輸出額では、中国が3億8540万ドル(約600億円)と最も多く、前年比47.9%増と大幅な伸びを示した。これが全体の輸出額を押し上げる主要因となった。米国向けは2億5470万ドル(約400億円)で、2022年から2024年までの平均増加率が68%だったが、2025年は18.1%増にとどまった。これは、米国の高関税政策の影響が考えられる。日本向けは7730万ドル(約120億円)で、前年比23.6%増と堅調な成長を続けている。
韓国映画やNetflix作品が人気を後押し
韓国食品の人気上昇には、韓国映画やNetflix作品の影響が大きい。例えば、世界的に話題となったNetflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」では、主人公たちが韓国の即席麺とのり巻きを食べるシーンが放送され、視聴者の間で韓国食文化への関心が高まったと指摘されている。このようなメディア露出が、海外での即席麺需要を刺激している。
政府のKフード輸出拡大戦略
韓国政府は、即席麺を中心とした韓国食品の輸出を強化するため、「グローバルKフード輸出拡大戦略」を発表した。この戦略では、国や地域ごとに重点的に輸出を推進する「戦略品目」を選定し、在外公館30か所を「Kフード輸出拠点」に指定して、韓国企業の海外進出を支援する方針を掲げている。李在明大統領は、昨年12月の国務会議で、「Kフードが戦略的輸出産業として成長できるよう、政府が支援する」と述べ、積極的な後押しを約束した。
この動きは、韓国経済の輸出多様化を目指す一環として位置づけられており、即席麺だけでなく、他の韓国食品にも波及効果が期待されている。今後も、韓国政府と企業が連携して、Kフードのブランド力を高め、世界的な市場拡大を図っていく見込みだ。



