JR予土線の鉄道離れ深刻、利用者「全く使わない」8割超 輸送密度は四国最低の107人
JR予土線の鉄道離れ深刻、利用者「全く使わない」8割超

JR四国は2025年度の線区別輸送密度(1キロ当たりの1日平均利用者数)を公表した。全20区間中5区間が1000人未満で、四国西南部を走る予土線(107人)など3区間が前年度を下回った。同線は通学利用が多く、少子化でさらに減少が見込まれる。

予土線の輸送密度が前年比9割減

国が「早急な改善が必要」とする輸送密度1000人未満の5区間は以下の通り。

  • 予土線:107人(前年度比90.6%)
  • 牟岐線牟岐―阿波海南:183人(同121.9%)
  • 予讃線海回り・向井原―伊予大洲:319人(同93.8%)
  • 牟岐線阿南―牟岐:395人(同97.5%)
  • 土讃線須崎―窪川:761人(同105.1%)

JR四国は2021~25年度の利用促進策の検証報告書を3月に公表し、線区ごとの特徴や今後の方針を記載。輸送密度1000人未満のうち、須崎―窪川を除く4区間は通学定期が半数以上を占める「通学特化型」で、「今後、通学定期利用層の減少が急速に進み、さらなる輸送需要の衰退が懸念される」と指摘している。

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予土線で「JR全く使わない」81%

予土線の輸送密度は前年度から1割減。沿線住民約1000人を対象にしたアンケートでは、「JRを全く使わない」が81%、「JRは重要ではない」が39%と、鉄道離れが深刻化している。

一方、牟岐―阿波海南は前年度比2割増加。徳島県立海部高校が2025年度に牟岐駅近くに新寮を開設したことが要因とみられる。須崎―窪川も前年度比5%増加した。

全線の輸送密度は4077人で前年度比2%増。国が「大量輸送機関としての鉄道の特性を生かしたサービスの持続可能な提供が困難」とする4000人未満は13区間が該当した。

最多は瀬戸大橋線の2万4427人(前年度比5%増)、次いで予讃線高松―多度津の2万4085人。同社は「瀬戸内海側は利用が多いが、県境付近や県庁所在地から離れた場所では利用が少なくなる」と説明している。

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