AP通信は1日、米政府がアフリカ地域においてビザ発給業務を担当する米国大使館および領事館を今月中に大幅に削減する計画であると報じた。これは厳格な移民政策の一環として実施されるもので、現在約50カ所存在する在外公館を約20カ所にまで減少させる予定だという。
トランプ政権の在外公館削減方針
トランプ政権は世界全体で在外公館の人員削減を進めており、今回のアフリカにおける措置もその一環と位置付けられている。米国務省の関係者は、「税金を米国の優先課題のために効率的に活用するため、海外での業務を絶えず見直している」とコメントし、今回の決定が財政的な効率性を重視したものであることを示唆した。
削減の背景と影響
米政府は近年、移民政策の厳格化を推進しており、不法移民の抑制やビザ発給手続きの厳格化を図っている。アフリカにおける在外公館の削減は、こうした政策の一環として、ビザ発給業務の縮小や人員の再配置を目的としているとみられる。削減後も残る約20カ所の在外公館は、主要な拠点として機能することが想定されているが、具体的な対象国や施設は明らかにされていない。
また、この措置により、アフリカ諸国からの米国への渡航希望者にとっては、ビザ申請のためのアクセスが困難になる可能性がある。特に、在外公館が削減される地域では、申請者が遠方の施設まで移動する必要が生じるなど、手続きの負担が増大することが懸念される。
国際社会の反応
今回の米政府の決定に対し、国際社会からはさまざまな反応が予想される。アフリカ諸国の中には、米国の外交プレゼンスの低下を懸念する声も上がっている。一方で、米国内では、移民政策の厳格化を支持する意見と、外交関係の弱体化を危惧する意見が交錯している。
米国務省は、今回の削減が米国の外交政策全体に与える影響を精査しつつ、必要に応じて柔軟に対応する方針を示している。今後の詳細な計画や、削減対象となる具体的な在外公館の発表が待たれる。



