ロシア軍補給封鎖狙うウクライナ、後方攻撃強化でクリミア半島ガソリン不足に
ウクライナ後方攻撃強化でクリミア半島ガソリン不足

ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島で、深刻なガソリン不足が発生し、販売制限が実施されている。これは、ロシアの侵略に抵抗するウクライナ軍が、前線から離れた後方地域への無人機攻撃を強化し、ロシア軍の補給線を混乱させていることが主因だ。ロシア側からは、補給網の混乱が軍事作戦に悪影響を及ぼすとの懸念が強まっている。

クリミア占領当局、ガソリン販売を制限

クリミアの占領当局幹部は5月30日、ガソリン販売について、31日から公共交通機関向けを優先し、一般車両向けは1台あたり1日20リットルまでに制限すると発表した。当局は30日以内の正常化を見込むと説明しているが、事態は深刻化している。

SNS上では、ガソリンを求める長い車列や、「ガソリンありません!」と貼り出したガソリンスタンドの写真や動画が拡散。燃料の販売制限は、南部ザポリージャ州や東部ドネツク州の占領地域でも実施されているという。

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タス通信によると、ロシアの大統領報道官は6月1日、記者団に対し「あらゆるレベルで問題解決に取り組んでいる」と述べた。

燃料不足の原因:無人機攻撃と補給路の破壊

燃料不足の背景には、ウクライナの無人機攻撃によりロシアの石油精製能力が低下したことに加え、クリミアに向かう幹線道路で大型トラックやタンクローリーが相次いで破壊されていることがある。特に、ロシア南部ロストフ・ナ・ドヌーから、ロシア軍占領下のウクライナ南東部マリウポリと南部メリトポリを経由してクリミアへ向かうルートが標的となっている。

ロシアは攻撃を受けて度々通行止めになる「クリミア大橋」への依存度を下げようと、陸上輸送網の整備に力を入れてきた。しかし、ウクライナの無人機による自爆攻撃などが拡充しており、この補給路はロシア独立系メディアによって「地獄への道」と形容されている。

ウクライナ「補給封鎖」作戦を強化

ウクライナ側は、ロシアの補給線への打撃をさらに強化する方針だ。ミハイロ・フェドロフ国防相は5月下旬、ロシア軍に対する「補給封鎖」作戦の開始を発表。前線に向かう物資の流れを断ち切り、「ロシア軍が攻撃を積極的に展開できないようにする」と強調した。

ロシアの軍事ブロガーは、ロシア軍の補給線が「部分的に機能停止した」と指摘。影響がクリミアにとどまらず、補給が弱体化したロシア軍の防衛ラインがザポリージャ方面で突破される可能性にも言及している。

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