旧ソ連構成国アルメニアで8日、議会(一院制、最低総議席数101)選の開票作業が進んでいる。中央選挙管理委員会の中間発表によると、親欧米のパシニャン首相率いる与党が、親ロシアの野党を引き離して優勢に立っている。パシニャン氏は記者会見を開き、「歴史的な勝利だ」と勝利宣言を行った。
与党「市民契約党」がリード
4日に発表された世論調査では、パシニャン氏率いる与党「市民契約党」の支持率は36%に達し、ロシア寄りの政党連合「強いアルメニア」が12%、コチャリャン元大統領率いる親ロ政党連合「アルメニア」が5%と続いた。調査機関によれば、野党各勢力は共闘しておらず、一枚岩ではない状況が与党を有利にしている。
パシニャン首相の公約
パシニャン氏は7日、「欧州の支援を受けて民主的改革を進める」と主張。さらに、係争地ナゴルノカラバフを巡り長年対立してきた隣国アゼルバイジャンとアルメニア両国の領土を結ぶ「トランプ回廊」の設置を推進する方針を示した。
今後の展望
市民契約党が過半数を維持すれば、EU加盟への取り組みが前進する。さらに、3分の2議席を超えれば、アゼルバイジャンとの和平協定に向け、係争地の主権主張を取り下げるための憲法改正の国民投票も可能になる。開票結果は今後数日中に確定する見通しで、同国の政治・外交の行方が注目される。



