エチオピアがスーダン内戦に関与か 隣国に秘密訓練施設を建設
ロイター通信は2月15日までに、アフリカ・スーダンの内戦で国軍と対立する準軍事組織、即応支援部隊(RSF)の訓練施設が隣国エチオピア西部に秘密裏に建設されていたと報じた。これはスーダン内戦へのエチオピアの関与が直接示される初めての事例であり、地域の緊張をさらに高める可能性がある。
衛星画像と取材で明らかになった秘密施設
報道によると、エチオピア当局者や外交筋への取材、そして衛星画像の分析を基に、この訓練施設の存在が確認された。衛星画像は1月22日に撮影されたもので、エチオピア西部の特定の地域にRSFの訓練に使用されていると見られる施設が建設されている様子が捉えられている。
この発見は、スーダン内戦が隣国にまで拡大していることを示す重要な証拠となっている。エチオピアはこれまで、スーダンの紛争に対して中立的な立場を維持していると表明してきたが、今回の報道はその主張に疑問を投げかけるものだ。
UAEの資金支援とエチオピア当局の対応
ロイター通信はさらに、アラブ首長国連邦(UAE)がこの訓練施設の建設資金を支援していると報じた。UAE外務省はこの関与を否定しているが、同国は以前からRSFを支援していると指摘されており、エチオピアとの結びつきも強いとされている。
興味深いことに、エチオピア当局はこの報道の後、首都アディスアベバを拠点とするロイター記者3人の取材資格の更新を拒否した。この対応は、当局が報道内容を敏感に受け止めていることを示唆しており、国際的な注目を集めている。
地域の安全保障への影響
この事態は、アフリカの角と呼ばれる地域の安全保障に重大な影響を及ぼす可能性がある。スーダン内戦は2023年4月に勃発して以来、数千人の死者を出し、数百万人が避難を余儀なくされている。隣国エチオピアの関与が確認されれば、紛争が国境を越えて拡大するリスクが高まる。
- エチオピア西部にRSFの訓練施設が秘密裏に建設
- UAEが建設資金を支援していると報道
- エチオピア当局がロイター記者の取材資格更新を拒否
- スーダン内戦への隣国関与の初の直接証拠
国際社会はこの事態を注視しており、エチオピアとUAEに対して透明性のある説明を求める声が高まっている。今後の展開によっては、地域の勢力図が大きく変わる可能性もある。