鹿児島県公示地価、住宅・商業地は下落続くも工業地は7年連続上昇
鹿児島公示地価、住宅・商業地下落、工業地は上昇

鹿児島県の公示地価、住宅・商業地は長期下落傾向続く

国土交通省が2026年3月17日に公表した鹿児島県内の公示地価(1月1日時点)によると、住宅地の平均変動率はマイナス0.4%で28年連続の下落、商業地も同0.4%で35年連続の下落となりました。一方、工業地は堅調な需要に対して供給が少ない状況が続き、平均変動率がプラス2.5%と7年連続で上昇しています。

住宅地の詳細な動向

住宅地では、平均変動率が前年より0.1ポイント縮小し、下落幅がわずかに改善しました。継続調査した184地点のうち、上昇は75地点(前年67地点)、横ばいは16地点(同25地点)、下落は93地点(同97地点)となっています。1平方メートル当たりの平均価格は前年比400円増の4万5100円となりました。

鹿児島市の平均変動率はプラス0.8%と前年から横ばいで、JR鹿児島中央駅に近いエリアでは、事務所兼住宅や分譲マンション用地の需要が高い状態が継続しています。市電沿線で利便性が高い荒田・下荒田地区や、土地区画整理が進む吉野・谷山地区でも上昇が続いています。

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龍郷町は奄美市のベッドタウンとして需要が堅調で、「龍郷町瀬留字玉里1501番」が2年連続で県内の上昇率トップとなるプラス3.9%を記録しました。また、馬毛島の自衛隊基地建設が進む西之表市では、工事期間が延長された影響で、2025年に引き続きプラス1.3%となりました。

商業地の状況

商業地では、91地点で継続調査を実施し、平均変動率はマイナス0.4%で下落傾向が続いていますが、下落幅は前年から0.1ポイント改善しています。平均価格は前年比2700円増の13万2900円となりました。

鹿児島市の平均変動率はプラス1.4%で前年比プラス0.2ポイント上昇し、昨年5年ぶりにプラスに転じた飲食店街の山之口町では、プラス3.7%(前年プラス2.0%)と上昇しました。西之表市では、自衛隊基地建設の工事関係者の宿舎が整備され、新規工事業者の店舗やコンテナハウスの建設が落ち着いたものの、プラス3.1%(前年プラス3.6%)と上昇傾向が続いています。

工業地の堅調な上昇

工業地では、鹿児島市内の4地点がいずれも上昇し、平均変動率は前年比プラス0.5ポイントとなるプラス2.5%で上昇傾向にあります。物流施設の建設が進むなど需要は堅調ですが、新たな工業地の供給が少ないことが価格上昇の主要な要因となっています。

調査を担当した不動産鑑定士の泊成人氏は、鹿児島市の状況について次のようにコメントしています。「建設費を含めた全ての金額が上がっているなかでも、鹿児島中央駅周辺など利便性の高い地点の価格は上昇しています。一方で郊外では少子高齢化などで空き家もあり、二極化が進んでいる状況です。」

このように、鹿児島県の公示地価は、住宅地と商業地が長期にわたる下落傾向にある一方、工業地は需要の高まりを受けて上昇を続けており、地域によって地価動向に大きな差が生じています。

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